top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

【小説】絵画教室の先生に明かされた「マドンナの絵」の真相

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、河辺理埜氏の小説『スノードロップの花束』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】勉強も仕事も完璧なのに…順風満帆な彼女の唯一の悩みとは

マドンナの娘

「蔦先生は、お子さんとは?」

「最近孫が生まれたと聞いて、会いに行こうかと思うが、少し気恥ずかしくてね、父親面するのが」

「父親って妙だよね。私の父なんか、何にでもいちゃもんつけるクレーマー野郎。美琴ちゃんのお父さんてどんな人? 勤め人?」

広告の後にも続きます

「ずっと信用金庫に勤めてて、昨年定年退職した後も再雇用で」

「真面目な人なんだろうね」

「まあ、お酒は飲むけどタバコもギャンブルもやらず、コツコツ勤めて支店長止まりってとこですかね」

「でも、お父さんには失礼だけど、美琴ちゃんのお母さんがそんな美人だったら玉の輿ってこともありそうなのに、堅実派だったのね」

「母の実家が商売やってたので、勤め人で数字に強いのがいいと思ったみたいですよ」

信用金庫のあたりからソワソワし始めた蔦が、美琴をまっすぐ見て質(ただ)した。

  • 1
  • 2

TOPICS

ジャンル