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息子と娘をベビーカーに乗せていたら…年配のご夫婦から「まさかの一言」

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、風間恵子氏の書籍『プリン騒動』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

ツインベビーカー

ベビー服はいつもお揃いの色違いのものを着せていた。娘はピンクで息子はブルーと言うように、二人ともイエローのお揃いを着せることはなかった。私もどこかで女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしくとあえて強調はしなかったが多少はこだわっていたのかなと思う。

子供たちにしてみればまだキャラクターを特に意識する年齢ではなかったから、親の好みとセンスだ。自分で言うのもなんだが、決してダサくはない。色違いのお揃いのベビー服は可愛かった。ただし、いつも買い物は二つずつだから金銭面では倍かかった。姑がたまに買って来てくれたりするのはありがたかった。

子供たちが一歳を過ぎて、歩けるようになった頃のことだ。お天気の良い日は、二人を乗せて車で行くと約八分くらいの近くの公園に行く。今日は天気が良いので、前と後ろ二人用のツインベビーカーに、娘を前に乗せ、娘より大きい息子を後ろに乗せて散歩に出かけて行った。

家から歩道へ出ると、そこからは緩い登り坂になっていた。私は筋トレも兼ねてベビーカーを押して行った。普段は車に乗せて連れて行くから、ほんの目と鼻の先の運動公園なら歩いても近いと思っていた。私の予想ではベビーカーを押して三十分くらいのちょうど良い散歩コースだと甘く考えていた。

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向かう途中、道路脇で畑仕事をして休憩に入る年配のご夫婦に声をかけられた。首にかけていたタオルで汗をふきながら、
「アレ双子かい? 男の子二人連れてどこへ行くんだい?」と人の良さそうな感じの人たちだった。しかし、私は思っていた。

娘はピンクのTシャツとピンクのマリン帽を被っていた。息子はブルーのTシャツにブルーのマリン帽。どう見ても男の子二人には見えづらいと思うのだが。年配のご夫婦にその辺りは説明しないまま、私はほんの少しの不機嫌さを隠しつつ、愛想笑いを浮かべた。

「はい。公園までお散歩に行ってきます」

その後、ご夫婦は仲むつまじく揃って、

「気をつけてね。いってらっしゃい」

と、手を振って見送ってくれた。

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