帰宅後の深夜3時にとんかつを揚げ、ストレスを発散する有吉。この“奇行”にどれほどの効果があるのか。ゆうメンタルクリニック総院長で精神科医のゆうきゆう先生は、こう解説する。
「原始的にストレスは、“生命の危機”につながるもの。食事を取り、エネルギー補給を行うことで、根源的な生命の不安を解消しようとしているのかもしれません。
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またストレスを感じたときに重要なのは“ほかのことに意識をそらす”こと。有吉さんは“好きなものを食べることの安心”を感じているのではないでしょうか。さらに自分で揚げることに集中力を使うことでも、気持ちが楽になっているのだと思います」
有吉のように、食事でストレスを発散した経験がある人も少なくないだろう。
しかし、発散法に依存するようになると、当然デメリットも出てくると、ゆうき先生は指摘する。
「ストレスを感じたときに依存行為に走る人は多いです。食事に限らず、飲酒やたばこ、ギャンブルに走る人も。これは、依存行為によりドーパミンが放出され、ストレスが軽減されるからです。
しかし、依存行為を繰り返すと、ドーパミンの働きが鈍くなり、回数や量が増えていきます。その結果、体を壊したり、金銭面で打撃を受ける危険性もあるでしょう」
有吉の“とんかつ依存”も心配だが……。
「まだ酒やギャンブルと比べればとんかつは体への悪影響が少ないでしょう」(ゆうき先生)
用法用量を守れば、“アゲアゲ”なストレス発散法なのかも?