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マドリッドで出会った「やたら親切な女性」の「正体」に驚愕

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、佐藤昭・佐藤ゆり氏の書籍『一族の背負った運命【文庫改訂版】』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】一時間半のチェックイントラブル、部屋に向かうと衝撃の光景が

マドリッドにて

トラブル

娘は彼女に「マネージャーを呼んで頂戴。貴方と話しても何も解決できない」と食い下がっている。私はソファに座って娘の交渉ぶりを眺めていた。

しばらくして若干年配らしい女性が来て「サブマネージャー」だと自己紹介して娘に説明していた。そのやり取りの結果、「割り当てていた部屋が間違っていた。既に部屋は準備ができている」と言って、そのサブマネージャーが私達を案内して部屋まで行った。

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そこで私達は不満の気持ちを抑えて、与えられた部屋に入ったのだが、残念なことにエクストラベッドはまだ用意ができておらずこれから作業するという。しばらくすると部屋係がやってきて寛ぐためのソファがベッドに変わってしまった。今度は座って寛ぐ場所がなくなってしまった。これ以上揉めては旅が台無しになるので、争うのをやめた。

楽しみにしていたマドリッドで、最初に不愉快な歓迎を受けてしまった私達だが、このトラブルからひとつ嬉しいことを発見した。それは私達の娘が逞しく交渉する力を備えていたことだ。ドバイで、一人で生活するようになってから、勤務先で相当鍛えられたのだろうと思った。

折角来たマドリッドを大いに楽しもうと気持ちを切り替えて、早速行動プランを決めた。最初に行くべきところは、やはりプラド美術館だ。週末土曜日の今日は、プラド美術館は無料開放の日だと知り、その時刻を確かめてから行動を決めた。予想外のトラブルのせいで昼食を摂っていなかったので、軽く食べようということになった。

ホテルを出ると通りの向こう側に小奇麗なタパス屋が見えた。空いていてすぐにテーブルを確保できた。タパスの楽しみ方をバルセロナで体験していたので、あまり数多く取りすぎないようにし本場のイベリコハムとチーズの盛り合わせのタパスを注文した。飲み物は水だけ。

適度に空腹を解消して、タパス屋の前の地下鉄駅入口の階段を降りた。バルセロナで経験済みだったから便利な回数券を買い求めた。回数券一冊あれば三人が三回乗ることができる。

洗礼

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