
ロシア軍のウクライナ侵攻はまだ続いている。ウクライナ首都キーウ北西の街「ボロディヤンカ」は、ウクライナ大統領が「ブチャより凄惨」と口にしたほど、ロシア軍による民間人大量虐殺が行われ、集合住宅が多数全壊した。
そのボロディヤンカで、ロシア軍によって破壊されたアパートに1か月以上も取り残されていた猫がいた。
SNSで猫の窮状がシェアされると、救出を懇願する声が寄せられ、ようやく無事に猫は助け出された。
破壊されたアパートに取り残されていた猫
ウクライナの街ボロディヤンカで、ロシア軍によって破壊されたアパートに1か月以上も取り残されている猫がいると、ソーシャルメディアで注目を集めた。誰もいなくなったアパートの7階で、猫はなんとか生き延びていたようだ。
地元に住むユージーン・キベッツさんは、動物救済ボランティアメンバーの仲間に猫の助けを要請し、一緒に現場へと向かった。Right now, Eugene Kibets is trying to rescue that cat. Will let you know if he is successful. #Ukraine pic.twitter.com/ho96357kUz
— Lorenzo The Cat (@LorenzoTheCat) May 1, 2022
駆け付けた消防隊のはしご車を使って、救助隊員が7階に上り、無事猫を救出した。PROGRESS—Eugene Kibets got a fire engine and ladder to get the cat! #Ukraine pic.twitter.com/FzMQjBp9gP
— Lorenzo The Cat (@LorenzoTheCat) May 2, 2022
Holy Sh#t he did it! Eugene Kibets got the cat from the 7th floor of a bombed building. I know this is crazy, but amid the horror of war we have to celebrate the good in humanity. #UkraineHero pic.twitter.com/PctfzsEQSY
— Lorenzo The Cat (@LorenzoTheCat) May 2, 2022
猫の救出にソーシャルメディアのユーザーら喜び
猫は、すぐに獣医のもとへ運ばれ、必要な治療を施された。その後、餌を与えられると旺盛な食欲を見せたという。ソーシャルメディアでは、猫の窮状がシェアされて以来、猫の救助を求める声が相次いでいた。心配するユーザーらは、今回無事に猫が救助されたことに喜びを露わにした。First food; looks like he’ll be ok pic.twitter.com/4rXAJfLvEE
— CharlieTheCat (@CharlieCatlife) May 2, 2022
あるユーザーは、このようにコメントしている。Before and After—it’s amazing what a little human kindness can do. #Ukraine. 🇺🇦🐱🇺🇦 pic.twitter.com/ho34qJqSax
— Lorenzo The Cat (@LorenzoTheCat) May 2, 2022
ウクライナの人々は、世界中に彼らの献身や強さ、互いの愛と動物への思いやりを示している。
プーチンが決して破壊できないもの。それは、ウクライナ人の心と魂だ。なお、猫は現在も獣医院で引き続き治療を受けているが、猫の飼い主の居場所は不明だ。どこかに無事避難できていればいいが、攻撃に巻き込まれた可能性もある。
ユーザーらからは「猫が飼い主と再会できればいいけれど、無理なら良い飼い主に引き取られてほしい」と願う声が寄せられている。
written by Scarlet / edited by parumo