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段ボールを動物用のベッドや梱包用品に。ハワイ島での新たなリサイクルの取り組み

カラパイア


pixabay

 世界中で至る所に使用されている段ボール(ダンボール)は、リサイクルされずに埋め立て地に捨てられて劣化すると、気候変動の最大の原因の1つであるメタンガスを発生する。

 アメリカでは、7割近くの段ボールがリサイクルされていると言われているが、ハワイでは、州にリサイクル施設がないため、適切な処理が行われていないのが現状だ。

 そこでハワイ州では新たな段ボールのリサイクル法を編み出した。梱包用品や動物用のベッド、植物の根覆い資材などにアップサイクルする取り組みだ。

ハワイ島の段ボール問題解決に新たな取り組み

 2018年の最新のEPA(米国環境保護庁)統計によると、アメリカでは年間6740万トンの紙や段ボールが廃棄されているという。

 そのうち68%はリサイクルされるが、残りは焼却または埋め立て地に捨てられる。すると、最終的に劣化した段ボールからメタンガスが発生する。

 特にハワイでは、州に適切なリサイクル施設がないため、段ボール廃棄物の処理が問題となっている。
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 これまで、ハワイでは、段ボールをリサイクルする為、パッケージ化して遠く離れたタイに出荷していた。

 一部の住民は、こうした時間と手間のかかる方法よりも、地域内でより良い問題解決策を見つけるための取り組みを模索した。

 そこで2020年に立ち上げられたのが、ハワイ郡にある草の根段ボールリサイクル組織「Circle Pack」だ。
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 創設者のエヴァン・ラムさん(29歳)は、増え続ける段ボールの需要によって生み出される環境破壊を最小限に食い止めることを目的に、持続可能性だけでなく、ハワイの自立とコミュニティを統合する解決策を提供している。

素材をアップサイクルして段ボールを有効活用

 ハワイ島での段ボール問題を改善するため、地元の複数の組織団体と提携しているCircle Packは、島での使用に役立つ製品に素材をアップサイクルすることによって効率的な段ボールのリサイクルを実施している。
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地理的に制限された地域で処理を多くすればするほど、温室効果ガスの排出量を減らすことができます。

Facebookを通じて協力を申し出てくれるボランティアの方々によって、現場で細断された綺麗な段ボールは、例えば柔軟なメッシュや小さな紙吹雪に転用されます。

これらは、持続可能な梱包用品や動物用のベッド、堆肥化可能な郵便物、庭や農場の根覆いとして使用できます。特にメッシュになったものは、有機雑草の覆いとして機能し、ミミズ堆肥化のためにミミズの寝床にもなります。

つまり段ボールは、土壌中の炭素を隔離するのに役立つだけでなく、分解時に微生物に不可欠なエネルギーを供給し、土壌の質と構造を改善します。

農業関係者にとって、実に簡単で手頃な有機肥料になるというわけです。(エヴァンさん)
 運営開始から1年余り経った2022年4月の時点で、Circle Packは10.7トンという大量の段ボールを細断処理したという。
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 エヴァンさんは、今後もハワイでこの取り組みに全力を尽くしていく。
コロナのパンデミック以来、ますますオンラインショッピングをする人が増えたことで、段ボールの需要は高まるばかりです。消費に終わりはありません。

これまでのリサイクルシステムは、利益を産まず無駄が多いと感じています。例えば、カナダからハワイに段ボールが来て、台湾でリサイクルされ、またロサンゼルスに返送されて、中国から綿、アルゼンチンから梨を顧客に届けるという事実は、非現実的でしょう。

だからこそ、他の志を同じくするエコ起業家とこのプログラムを共有できたら。いずれハワイだけでなく、海外でもこのシステムをコピーして、ニーズに合わせて使用してもらえるようになるのが願いです。
written by Scarlet / edited by parumo

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