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人と接するのが苦手な自閉症の息子 妹との「きょうだいげんか」で見えた成長の証し

オトナンサー


おもちゃの取り合いで、きょうだいけんかをすることが多くなった息子と娘(筆者作)

【画像】きょうだいげんかをしたらどうする? 自閉症の息子ときょうだい児を育てる母親の対応

 子どもを育てている親にとって、子ども同士のきょうだいげんかは頭の痛い問題です。でも、障害がある息子ときょうだい児(障害や病気を持つ兄弟姉妹がいる子ども)の娘を育てる筆者にとっては、きょうだいげんかにも一味違った困りごとや、成長を感じるポイントがありました。

話し合いで解決することが難しい

「貸ーしーて!」

 夕飯の支度に追われ、バタバタしていた筆者の耳に、娘の声が飛び込んできました。急いで様子を見に行くと、息子と娘がにらみ合って何かを取り合っています。

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 きょうだいげんかです。

 歯医者で頑張ったごほうびとして息子がもらった、猫の形の消しゴム。息子はそれを手放さずに大事に持っていたのですが、それを見た娘がどうしても触りたくなり、「貸ーしーて!」と息子に言っていたのでした。

 しかし、息子はかたくなに手放しません。変わらない状況に、「貸ーしーてって言ってるのに!」と、娘の怒りはヒートアップしていきました。ただ、知的障害があって話すことができない息子は、そもそも「いいよ」も「嫌だよ」も言えないのです。

 けんかをしても、息子と娘は言葉を使った話し合いで解決することができません。これが、自閉症と知的障害がある息子と、きょうだい児の娘のきょうだいげんかの、とてももどかしいところだと感じます。

 言葉で自分の言い分を筆者に伝えてくる娘と、ただ涙を流して悲しそうにたたずむ息子。それでも、息子の手には猫の消しゴムが固く握りしめられており、けんかの落としどころが見つかりません。このような状況が、わが家では日常茶飯事です。

 しかし、今でこそけんかが多い2人も、最初からこうではありませんでした。

妹の存在、認めなかった息子

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