朝イチのメールチェックはNG! せっかくの脳のゴールデンタイムがムダに!?
朝イチのメールチェックはNG! せっかくの脳のゴールデンタイムがムダに!?
 会社勤めをされているみなさんの中には、会社に出勤して朝一番にメールのチェックをしているという方が多いのではないだろうか。実は、そういう人に限って残業が多くなってしまっているかもしれないという。これは偶然ではなく、人の睡眠の質や脳の時間別の活動分野が仕事効率にかかわっているからであるともされている。
『朝イチのメールが残業を増やす』(菅原洋平/日本経済新聞出版社)

 会社勤めをされているみなさんの中には、会社に出勤して朝一番にメールのチェックをしているという方が多いのではないだろうか。実は、そういう人に限って残業が多くなってしまっているかもしれないという。これは偶然ではなく、人の睡眠の質や脳の時間別の活動分野が仕事効率にかかわっているからであるともされている。

 そうだとすれば、自身の睡眠を見直し、脳が活発にはたらく時間をきちんと自覚することで、毎日の仕事効率を向上させることができそうである。『朝イチのメールが残業を増やす』(菅原洋平/日本経済新聞出版社)では、生活習慣とリハビリテーションという観点から、自身の睡眠と脳のはたらきを把握し、作業効率の向上につなげていくための具体的方法が紹介されている。本稿では、“睡眠”と“午前中にするべきこと”という点に焦点をあてて、本書の内容を少し解説していこうと思う。

■そろえるべきは就寝時間ではなく、起床時間

「今日は11時までには寝るぞ!」と意気込んでいたのに、やるべきことが終わらなかったり、あるいは眠気が訪れなかったりして就寝時間を守ることに失敗した方は多いだろう。

 本書は“睡眠”をベースにしてそこから仕事効率を上げていこうという趣旨の書籍であるが、それがすなわち「就寝時間を決めましょう」ということにはならない。大切なのは、起床時間をきちんと決めることなのだという。

 ただ、休日も含めて毎朝決めた起床時間にピッタリ起きるのはつらくて挫折しがちである。そこで本書は、まずは各日の起床時間の差を「3時間以内」に収めるよう心がけることが大切だと説いている。たとえば普段平日に午前6時に起きている人は、休みの日は遅くても午前9時までに起きてみること。こうやって少しずつ起床時間の差を縮めていけば、脳に無駄なダメージを与えずに済むのである。

■午前中にやるべきはメールチェックではなく、決断や学習

 出勤してすぐの時間帯、すなわち午前中にメールチェックをしている人は多いだろう。しかし、これは非常にもったいない時間の使い方だ。メールの内容確認や返信に時間をとられて、通勤中に立てていた理想的な1日の計画を台無しにしてしまうばかりでなく、物事の決断や記憶学習に適した“脳のゴールデンタイム”をみすみすムダにしてしまっているからである。

 もしかしたら重要なメールが来ているかも…と、メールチェックを朝イチでできないのは怖いという方もいるかもしれない。しかし、この方法を実践してみた人からは、「急ぎの用なら電話が来る。デスクに向かって自分のペースでいきなり仕事を始めるほうが断然効率が良い」という意見が聞かれるという。

 理想は、目覚めてから2時間後までに重要な決断をし、3時間後には記憶力を要する仕事に取り組む。そして起床から4時間後に最も重要な知的作業など、その日のメインイベントにとりかかるタイムスケジュールだそうだ。

 このほか、本書では1日の脳のはたらきに沿った仕事の進め方のヒントが詳しく紹介されている。できることなら残業をすることなく、そして会社勤めも私生活も充実させたいと考えているビジネスパーソンのみなさんにはぜひとも参照されたい。

文=ムラカミ ハヤト

(更新日:2018年10月5日)

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