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エンタメから旅行、仕事に投資まで、メタバースによって変わるかもしれない10の現実世界

カラパイア


 現実世界とは異なる架空の仮想空間サービス「メタバース」はとにかく注目を集めている。その概念は新しいものだ。

 実際にメタバースが何なのかを理解している人は少ないだろう。事実その共通認識はまだ曖昧で、明確な定義もこれから作られていく感じだ。

 さまざまな企業がメタバースの方向性を探っている段階だが、ここではメタバースの本質が何で、現実世界はどのように変わっていくのかを見ていこう。

メタバースとは?

 そもそもメタバースとはどういう意味か? これは「超越(メタ:meta)」と「宇宙(ユニバース:universe)」を組み合わせた造語である。

 「次の世界」、「世界の向こう側」といった意味で、これは仮想現実(VR)で作り上げたバーチャルの世界を意味する。

 ニール・スティーブンソンは1992年に発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」で、メタバースについて「あらゆるものを内包したデジタル世界」と説明している。

 それは物理世界で営まれるものとまったく同じ暮らしが営まれる、デジタルのパラレルワールドだ。

photo by iStock

 メタバースを理解するには、日頃お世話になっているインターネットを想像するのもいい。ただし3Dで、だ。

 そこは自分のアバターでダイブして、他者とコミュニケーションを交わすことができるデジタルの世界だ。

 好むと好まざると、メタバースはやってくる。そして、私たちの暮らしのあらゆる部分に影響を与える。そこから逃げ回っている時間などない。

 メタバースはもうSFのコンセプトではない。エンターテイメントから仕事まで、現実世界に入り込んで様々なものが変わっていくのだ。

photo by iStock

10. デジタルリアリティからの誘い

 VRゴーグルを装着して、自分が設計したデジタルワールドにダイブすれば、理想の世界で生きられるようになる。非常にリアルで、もはや物理世界に戻りたくなくなるほどだ。

 現実の暮らしと違い、メタバースの世界は選択肢とチャンスの宝庫で、己の思い通りに生きることができる。

 そうした個々の独立したデジタルワールドは、やがて互いにつながり合うようになるだろう。だが、そもそもデジタル世界の主権は誰にあるのだろうか?

 つまりメタバースを管理し、さまざまなパラメーターを設定する役目は誰が担うべきかということだ。

 最近Facebookは社名をMetaに変更。ある意味、マーク・ザッカーバーグはメタバースに自分の旗を立てたことになる。

 これは南極や北極の冒険家が自分の旗を立て、その所有権を主張したのと似ている。Google、Microsoft、Appleもまたメタバースの覇権を狙っている。

 そのために大切なポイントは、より上質のユーザー体験をデザインし、ユーザーを惹きつけることだ。

photo by iStock

9. メタバースと旅行

 旅行好きにメタバースはピッタリだ。どこにでも行けて、新しい出会いを見つけられる。その土地ならでは文化を体験し、地元の人と交流することだってできる。

 もはや時間と空間に縛られることはない。旅費やサービス料が発生することもあるが、それはビットコインなどの暗号資産で支払う。

 仕事で出張したいなら、メタバースでは別の部屋に移動するだけで、シンガポールからオーストラリア、そこからロンドンといった具合に世界を飛び回ることができる。

 お望みなら世界各地に友達を作って、日本にいながらアメリカやフランスの友達とカフェでおしゃべりするのもいい。

 もちろん恋が芽生えることだってあるだろう。Zoom、Skype、Tinderといったアプリとはさよならだ。君にはメタバースがある。

8. グローバル経済の再構築

 メタバースの市場価値は、2025年までに8000億ドル(100兆円)になると推定されている。メタバースの信奉者は、近いうちに世界の富の大半を占めるようになると予測し、すでに投資を始めている。

 メタバースに投資をする1つの方法としては、デジタルワールドの土地購入がある。

 これまでにも、値上がりを期待して人気の出そうなドメイン名を買う人たちがいたが、メタバースの土地購入はこれに似ている。初期に土地を購入しておけば、それだけ大儲けできるチャンスも高まる。

7. 新しいエンターテイメント

 新型コロナのおかげで、エンタメ業界は大打撃を受けた。ライブや演劇など、人が集まる催し物はことごとく中止を余儀なくされた。

 だがメタバースが新しいステージを用意してくれた。ラッパーのトラヴィス・スコットはメタバース・ライブを開催し、2700万人のファンがアバターの姿で押し寄せた。

 この動員人数は、史上最大級のコンサート20回分よりも多い。メタバース・ライブでは、そこでしか手に入らないスキンやグッズを購入することもできる。

 おかげでトラヴィス・スコットはたった1度のライブで、2000万ドル(26億円)も稼いだという。

 メタバースのエンタメは音楽だけではない。ほかにも動物園でかわいい動物たちをじっくり観察したり、テーマパークでジェットコースターに乗ったりと、思う存分楽しむがいい。

6. 2Dインターネットに終止符

 2Dで描かれたインターネットは、やがて3Dに変貌すると言われている。それまでとは比べ物にならない没入感を体験できる、デジタル世界のインターネットだ。

 1995年に2Dのインターネットが登場した時と同じく、メタバースは学び方、稼ぎ方、他者とのつながり方を変えるだろう。

 メタバースによって、ゲームも変わる。フォートナイト(Fortnite)はわずか3年で3億5000万人ものゲーマーを魅了した。

 こうしたゲーマーは毎月、仮想現実世界で30億時間も過ごしている。メタバースの発展を促しているのはこうしたユーザーで、その力強さはまるで機関車のエンジンのようだ。

5. メタバースでお買い物

 買い物もメタバースで行われるようになるだろう。気になるアイテムがあれば、自分そっくりのアバターで試着してから購入。

 しばらくすれば現実世界のあなたの部屋に届けられる。最高におしゃれなのに、キツくて入らないなどと、もう試着室で情けない思いをしなくていいのだ。

 自宅に家具やインテリアを買ってみてもいい。もちろんメタバースなのだから、まずはデジタル化された自宅に試し置きして、どんな風に見えるのか事前にチェックできる。

 実際に買うのは、部屋にマッチするのを確認してから。あとはまったく同じものが届くのを待つだけだ。

4. デジタル通貨時代へ

 暗号資産によって、資産のデジタル送金が可能になった。100%バーチャルだが、他のあらゆるタイプのお金に取って代わる可能性がある。

 メタバースではデジタル通貨が使われ、従来の物理的な通貨はおろか、クレジットカードすら使われない。

 暗号資産は、物やサービスを購入する際の価値の媒体として、史上もっとも便利なものになるだろう。

 デジタル通貨を裏付ける金・銀・紙幣などはない。デジタル世界での買い物や取引はすべて、暗号資産のシステムによって記録されるからだ。

 ブロックチェーン技術のおかげで、暗号資産の利用者はごまかすことができず、システムを騙すこともほぼ不可能だ。あらゆる取引は、オープンに行われ、いつでも追跡できる。

 暗号資産の大きな利点の1つは、分散されていることだ。取引はかならずデジタル帳簿に記録され、誰もがその帳簿を閲覧できる。

 これは銀行のような中間業者が不要であることを意味する。銀行では時間がかかる国際的な支払いであっても、瞬時に完了。暗号資産のウォレットに送金できる額に制限はないし、為替も、利子すらない。

 暗号資産には、お金と価値の創造に革命を起こす可能性が秘められている。トークンは物理的なグッズからデジタルグッズまで、あらゆるものを表せる。まさに次世代の世界通貨なのだ。

3. 教育

 教育もがらりと変わるだろう。わざわざ学校の教室に行く必要はない。メタバースの仮想教室に行けばいいのだから。

 たとえば、あなたはローマ帝国について勉強しているとしよう。メタバース内の教室では、歴史をまさに実体験できる。

 ローマ帝国時代にタイムスリップし、当時そこにあった物や出来事を目撃できるのだ。これから生まれてくる子供たちはラッキーだ。もう、椅子にじっと座って退屈な授業を聞く必要などない。

 あるいは一般相対性理論を学んでみたいだろうか?

 ならばアルバート・アインシュタイン本人が教鞭をとる授業を受けてみてはどうだろう。メタバースではそれができる。

2. 仕事

 メタバースが仕事に与える影響の1つは、オフィスに世界各国の人々が集まってくることだ。もちろん肉体は離れたところにある。

 だが、どんなに遠く離れていても、メタバースを通じて同じデジタルオフィスに集まれるのだ。そうした場でのコミュニケーションは、2Dのインターネットに比べて、ずっと親しみやすく、緊密なものだ。

 つまりは気まずいZoom会議で、無駄に時間を過ごす必要はないということだ。

 また社内の上下関係もなくなるだろう。

 メタバースでは、社内の地位など関係なく、誰もが対等の立場で、それぞれの才能を存分に発揮することができる。人の創造性をずっと簡単に引き出せるからだ。

 まさに企業の境界を崩すプラットフォームであり、クリエイティブで革新的な問題解決チームが次々と誕生することだろう。

1. スポーツ・運動

 物理世界のエアロバイクをPCに接続し、メタバースにダイブ! 誰もがツール・ド・フランスに参加できるようになる。

 あるいはオリンピックで、ウサイン・ボルトと競争してもいい。仮想世界でスポーツができるのならば、現実の運動場からは人が消えるだろうか? 神のみぞ知る、だ。

 あるいはパーソナルトレーナーとエクササイズに励んではどうだろう。メタバースでアポをとり、メタバースで指導してもらう。

 そのためにわざわざ現実のジムに足を運ぶ必要はない。ジムで余計な人間関係にわずわらしい思いをすることもない。自宅にいながら、思う存分エクササイズに没頭するといい。

References:10 Ways the Metaverse Will Change the World – Listverse / written by hiroching / edited by / parumo

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