
どこもかしこもカモで大渋滞。もはや地面が見えないほどの群がりよう。
こちらはアメリカのとあるお宅の庭に集結した鳥集団。実はこれ、この家のバードフィーダー目当てに飛んでくる野生のカモなのだ。
小鳥の美しいさえずりを楽しみに餌台を設置したという家主のジェニファーさんとジムさんだが、真冬のある日、数羽の野生のカモがバードフィーダーの餌で飢えをしのいでいることに気づいたという。
カモたちが餌に困ってるのならばと、彼らはバードフィーダーをカモ専用にしたところ、うわさを聞き付けたカモたちが大量にやってくるようになった。
Massive duck swarm covers entire front lawn when bird feeder is filled
庭に舞い降りたカモの大群
この映像はアメリカのアイオワ州に住むジェニファーさんとジムさんの自宅の庭をとらえたもの。集まっているのは真冬に餌を見つけられず、お腹を空かせた野生のカモだ。我も我もと舞い降りて来るカモ集団のお目当てはトウモロコシがいっぱいのバードフィーダー。
全員に行き渡るのか心配になるほどの混雑ぶり。にしても住宅街にこんなおおぜいカモが集まるなんてびっくりだよ。

餌にトウモロコシを入れたことでカモが来るように
このバードフィーダー、初めはごく普通の小鳥用のものだったが、ある日を境にこうなった。きっかけはここを訪ねてきた数羽のカモたちだという。元から動物好きだった2人は当初、美しい野鳥のさえずりを楽しむためにバードフィーダーを設置したのだが、ある冬、餌にトウモロコシを加えたところ野生のカモが庭に舞い降りてきたのだ。
どこからともなく現れた数羽のカモは、よほどお腹が減っていたのかむさぼるようにトウモロコシをついばんでいる。
それを見ていたジェニファーさんは餌に困ってる彼らのためになるならばと、自宅のバードフィーダーをカモ専用にしようと考えた。

トウモロコシで大人気!カモが集まる食堂はこちらです
最初にここを見つけたカモがまた訪れますように、と願いつつ始めたカモ用給餌スポット。そう決めた2人はせっせとトウモロコシをバードフィーダーに詰めていった。するとカモたちの間で口コミが広がったのか、カモの数がどんどん増えた。
2人がカモの食費に提供するのは週に50ドル(約6,500円)分のトウモロコシと20ドル(約2,600円)分のナッツだが、それでも追いつかないぐらいだ。
すっかり場所を覚えたカモは、午前7時の午後5時の朝と夕方にやってくる。
前から来ていた顔見知りのカモの中には朝ガレージの前で待機する者まで現れるほど。庭も手狭になるほどの規模になった。

image credit:youtube
現在は動物の保護救済団体として本格的な活動中
なお動画は実は過去のもので、たくさんのカモを養い続けた2人は現在、テキサス州で動物保護救済団体「The Black Dog Farm and Rescue」を運営している。のどかな地域の農場を手に入れ、行き場のない犬や猫、牛やヤギやモルモット、鶏などをケアしたり、新たな引き取り手を見つける活動を始めたのだ。
保護動物の借り住まいと永遠の家を兼ね、活動に関わる全員が余命いくばくもない動物にも最期まで愛情を注ぐThe Black Dog Farm and Rescueに興味がある人は公式Facebookをチェックだ。
written by D/ edited by parumo