
アメリカ、テキサス州に住むカイリー・キャンプベルさんの友人が動物保護施設から猫を引き取った。ところがその猫は警戒心が強く、まったく心を許してくれないことに友人は気を病んでいたという。
そこで猫が大好きなカイリーさんは自分がその猫の家族になることを申し出た。やはり猫はカイリーさんに懐こうとはしなかったが、ある出来事がきっかけで豹変する。
カイリーさんの赤ちゃんが生まれると、そのオス猫は「自分が守るべきもの」と認識したようで、自ら赤ちゃんのそばに寄り添い、離れようとしないのだ。
Cat Becomes Best Friends With Baby Girl // Animal Friendships
人に懐かなかった保護猫を引き取った女性
カイリー・キャンプベルさん(21歳)は、友人が動物施設から引き取った1匹の元野良猫がまったく懐かないと聞いて、自分が猫を引き取ることを申し出た。自分も幼い頃から猫と共に暮らし、猫と一緒に育っったカイリーさんは、妊娠36週目に入っており、生まれてくる赤ちゃんと猫がいる家庭を望んでいた。
ちょうどいいタイミングで、カイリーさんは友人からその猫を引き取ったが、猫はやはりカイリーさんになかなか懐こうとせず、3日間家のあちこちに隠れ続けた。
フーディニと名付けられたオス猫は、もともとは野良猫だ。警戒心が強く人に心を許そうとしないのは厳しい環境によるものだろう。
もうすぐ赤ちゃんが生まれてくるが、フーディニがずっとこの状態で、赤ちゃんによりさらにストレスを与えてしまったらどうしようと、カイリーさんは心配した。
だがその心配はまったくの杞憂に終わる。
赤ちゃん誕生で猫が豹変、守護神のように寄り添う
去年9月、カイリーさんに娘のエリーちゃんが生まれると、フーディニの態度は豹変したのだ。
それまで人に懐こうとせず隠れてばかりだったフーディニは、カイリーさんが生まれたばかりのエリーちゃんを連れて退院し帰宅すると、すぐにエリーちゃんのいるソファの上に飛び乗ってニオイを嗅いだ。
それからというもの、フーディニに庇護欲が芽生えたようで、常にエリーちゃんに寄り添うようになり、守ろうとする。
エリーちゃんになら蹴られようが顔を引っ張られようがまったく気にしない。
私が、別の部屋で用事をしていると、エリーの泣き声を聞いたフーディニはすぐにエリーのいるところへ駆け付けます。まるで父親のようにエリーをあやして泣き止ませるのです。
私に対しては今も無関心ですが、娘には見守る姿勢を見せてくれるんですよ。

このように話すカイリーさんは、フーディニの態度の変化を喜んでおり、エリーとフーディニがこの先絆を育んでベストフレンドになってくれるのを楽しみにしているということだ。
フーディニもきっと、エリーちゃんを大切に育てるカイリーさんに心を許す日がくることだろう。
written by Scarlet / edited by parumo