<春季茨城県大会:明秀日立3-1水戸商>◇3日◇準決勝◇J:COMスタジアム土浦
昨秋から142キロ右腕として評判だった平山 颯士投手(水戸商)は、やはり完成度が高い投手だった。股関節が柔らかく、下半身主導の投球フォームが特徴だ。
常時135キロ〜140キロの速球を連発し、その速球に威力はある。前半は直球主体だったが、120キロ前半のスライダーを織り交ぜ、ゲームメイクを演じる。
前半で失点を重ねたとはいえ、気持ちを切らさず、自分の投球を貫くことができた。前半打たれた要因について、「中途半端な球を投げてしまったと思います。しっかりと腕を振って、気持ちを込めて投げることを意識しました」
中盤以降の平山の投球は冷静さと気合を兼ね備えた投球だった。クリーンアップでは膝元に強い球をしっかりとコントロールして、また直球一辺倒だけではなく、スライダー、カーブをしっかりと投げ分け、8回を投げ3失点、10奪三振と県内屈指の好投手に相応しい力量を示した。
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憧れだった「水商」のエースとして春4強入り。夏へ向けて意気込みを語った。
「コントロールの甘さ、攻めの甘さがありましたので、そこを修正し、夏に臨みたいです」
夏ではさらなるレベルアップを見せることができるか注目だ。
(取材=河嶋 宗一)