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遊郭で働く女主人公がかっこよくてちょっと色っぽい!漫画「十億のアレ」名言まとめ

ホンシェルジュ

また遊女が体を売る仕事だということもこの世界に来てから知ったアザミですが、彼女は過去のトラウマから大の男嫌い。仕事から脱走したりと、その運命への抵抗を見せます。

そんな彼女の世話役に任命されたのが、三倉という用心棒。傷心のアザミを元気付けようと、外食に誘い出した際に彼が言ったセリフが1つ目の名言です。

お前も屈しなければいい
お前が男を選んで上に立てばいい
それが出来る女になれればここは地獄じゃなくなるぜ
(「十億のアレ。」1巻 第3夜「屈しない心」より引用)

 

疑似恋愛を売りにする吉原という場所で、うまくやっていくための美徳をアザミに説明する切れ味のあるセリフ。「金の力が何よりも力を持つ場所だからこそ、金の力に屈してはいけない」と説いたのです。

今後も三倉は、事あるごとにアザミを導く役割を担います。この段階ではまだ弱気なままのアザミでしたが、三倉は彼女の芯の強さを見抜いてこのような言葉を言ったのかもしれません。

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「十億のアレ。」名言②:わっちの客になるというなら話は別(1巻 第7夜)

 

先輩の遊女である葵の馴染みの客・中条との席にアザミが同席した時のエピソード。いわゆるおじさんである中条からセクハラまがいの発言をされますが、アザミは「ウッザ」と言って舌打ち。一触即発、中条と揉めてしまいます。

その後熱を出して寝込んでしまうアザミ。同期であり、器用にこの世界に順応しているつくしからあるアドバイスを受けます。のちに中条が再来店した時に、謝罪にあがります。

今の謝罪は
葵姉さんのお客様に対してしたこと…

わっちの客になるというなら話は別…

わっちは心が狭い故
主さまの相手は出来んせん

寛容な葵姉さんに感謝して
より一層大事にしなんし
(「十億のアレ。」1巻 第7夜「裏のウラは表」より引用)

 

最初しおらしく謝罪したかに見えたアザミでしたが、それは先輩である葵の客としての中条に謝っただけでした。中条はアザミのことを水揚げ(遊女が初めての夜のお勤めをすること)してもいいと言い出すと、彼女は華麗にあしらいます。

まるで「自分の客としてはふさわしくない」と言わんばかりに自分のプライドを保つのでした。

つくしのアドバイスは、「媚びることだけが客をつけることではない」というもの。自分なりにこの世界での地位を築こうとするアザミの強気な性格が読み取れるエピソードです。

 

「十億のアレ。」名言③:二十億ごとき朝飯前(2巻 第10夜)

 

正式にアザミの水揚げの係に任命されたのは糀谷という男でした。彼は実は、この店1番の花魁・山吹の馴染み(太客のこと)。しかし彼女は、危険な目に合いかけた自分を助けてくれた存在として好意に似た感情を寄せていました。

ついにやってきた水揚げの夜ですが、事件が起きます。なんとアザミが遊女として汚れてしまう前に、脅迫めいた力づくの方法で身請けを迫ったのです。「身請け」とは遊女を高額な金で買い取り、遊女をやめさせて自分の妻や愛人にさせること。

自分の望む展開のように一瞬思ったアザミですが、遊女を「汚れた」存在だと認識していることを感じ取り、必死で抵抗します。

すんでのところで三倉が介入し、なんとか助かるアザミ。開き直った糀谷は、アザミの店の経営者になんと「二十億で身請けする」と提案するのです。それに対する彼女のセリフが鳥肌もの。

二十億ごとき朝飯前だって言ってるんです
(「十億のアレ。」2巻 第10夜「見下す目」)

 

彼女は金の力で一生オモチャにされるという人生を拒むのです。金、権力、そして暴力にも屈せず、惚れかけていた男に対して自分の主義を通したのでした。

怖いという感情を抑えながらも、花魁候補としてこの世界で強く生きていく覚悟を感じるセリフ。

いきなり「女主人公感」のある強気な一面を見せたアザミでしたが、一方で恐怖も感じていたことに三倉だけが気がついていて……。その後の展開につながっていきます。

十億のアレ。~吉原いちの花魁~ 2 (プティルコミックス)
著者宇月 あい 出版日

 

「十億のアレ。」名言④:心で何を思ったって自由だろ(2巻 第13夜)

 

アザミが三倉を心の支えにしていくきっかけとなる重要なセリフ。今後も心が折れそうな時に、彼女の心の中で何度も反芻されていく名シーンです。

糀谷との水揚げが事件のせいで未遂に終わったアザミに、次なる水揚げの候補が。それは宮柳という女好きの客でした。

テクニックや男性としての自信に富んだ宮柳は、いざアザミと布団に入ります。しかしアザミはどうしても好きではない人と寝るという行為を受け入れることができません。

またもや姿を消したアザミを、いち早く見つけ出したのは三倉でした。物置部屋に隠れていた彼女は、やけになったように「初めての相手は三倉さんということにしてもいいか」と言い出します。そう言って我慢していた涙をこぼす彼女に対して言った三倉のセリフです。

……お前が…心で何を思ったって自由だろ……

それで楽になるなら俺のことなんか都合よく利用すりゃあいい…
(「十億のアレ。」2巻 第13夜「囚われの身」)

 

遊女という職業をずっとそばで見守ってきた三倉だからこそ言えた言葉だったのでしょう。この時点ではまだ、新人のアザミとその彼女が唯一甘えられる教育係、という関係性の2人でしたが……。

 

「十億のアレ。」名言⑤:私をあんまり侮らないで(2巻 第15夜)

 

拒否されたことで、逆に躍起になってアザミの水揚げを成功させようと店に通い始める宮柳。彼は三倉とアザミのただならぬ関係性に気がつきます。

しかしここで重要な事実が。吉原では、遊女と用心棒の恋は御法度とされているのです。

三倉に対して、自分とともに吉原から抜け出すことを提案するアザミ。その決定的な姿を宮柳が捉えます。証拠写真を世間に公表すると脅して関係性を迫る宮柳に対し、真っ直ぐなまなざしでアザミが言い放ったのがこちらの名言です。

私を あんまり侮らないで
(「十億のアレ。」2巻 第15夜「陥れた先に」)

 

そのセリフで宮柳は、アザミの覚悟の本気度具合を伺い知ることになります。その「本気」とは、「本気で吉原から脱走したい」なのか、はたまた「アザミが吉原を抜け出したいほど本気で三倉に惚れている」なのか……。

どちらにしても、鳥肌が立つほど潔い決意を宣言する主人公に「この漫画とんでもない!」と思わず唸ってしまうシーンです。

 

「十億のアレ。」名言⑥:一人で立つことをゴールにするんだ(3巻 第17夜)

 

第15夜での宮柳の騒動からアザミを逃がし出すことに成功した三倉。アザミとともに建物の隙間をすり抜けながら、三倉の秘密にしていた過去について会話します。

遊女に惚れたことである取り返しのつかない失敗をしてしまった三倉は、自分を頼ってこようとするアザミに対して自分の思いを語ります。

遊女ってのは…
男に買ってもらう商売だが お前の人生はそうじゃない

お前は遊女を救うのは男しかないと思ってるが
自分を救うのは自分なんだ

男に救われることをゴールにするな
一人で立つことをゴールにするんだ
(「十億のアレ。」3巻 第17夜「一人で立つ」)

 

男に頼るのではなく、精神的な意味でも金銭的な意味でも自立した人間になることを望んでいるのです。

三倉への気持ちを少しずつ自覚するアザミですが、吉原では用心棒と遊女との恋は御法度。芽生えた瞬間から決して実ることのない想いだとわかっています。優しく聞こえる言葉ですが、彼女にとっては残酷な言葉でもあります。その好意に三倉は気がついているのか、いないのか……。

細い抜け道から少し視界が広がり、見晴らしのいい場所に行きついてこの会話をする2人。室内での出来事が多い本作のなかで、光の差し込む描写は印象的なシーンとなっています。

十億のアレ。~吉原いちの花魁~ 3 (プティルコミックス)
著者宇月 あい 出版日

 

「十億のアレ。」名言⑦:本物を売ってたまるか(3巻 第22夜)

 

無事に宮柳と水揚げを済ませたアザミ。そんな彼女とつくしのデビューをアピールするお披露目イベントの準備が進められていました。花魁道中のように華やかな出で立ちで街を練り歩く、大金がつぎ込まれたイベントです。そのスポンサーとなった中根という年配の客を相手にする夜にも、三倉のことを考えてしまうアザミの心の中のセリフがこちらです。

ダメだ…泣くな…!!
今泣いたら…この涙も商品になってしまう…

この嘘だらけの世界で
本物を売ってたまるか
(「十億のアレ。」3巻 第22夜「嘘を売る」)

 

三倉への恋愛感情に気付きながら、それが一生叶わぬ思いであるという絶望を同時に味わっているアザミ。中根と体を重ねることに抵抗のあったアザミでしたが、頭の中で三倉を思い浮かべながら相手するという方法で乗り越えたのです。

三倉の近くにいながら、好きでもない男に抱かれるという運命を受け入れた瞬間だったともいえます。また1つ遊女として強くなるアザミでした。

 

「十億のアレ。」名言⑧:その事実は一生消えない(4巻 第29夜)

 

吉原の遊女が名前を売るためのもう1つの仕事が、女優やモデルとしての芸能活動です。女優としてのキャリアのスタートラインに立ったアザミが、いきなり映画の主演に抜擢された時のエピソード。

実はこれは、1巻で登場した糀谷がアザミを手の内で転がすための策略でした。

ホテルの部屋に閉じ込められたアザミ。ここで彼女がこの大役を断れば、今後の女優人生、ひいては他の遊女たちにも迷惑がかかってしまうかもしれません。自分で仕込んでおいてそれを盾に枕営業を迫る卑怯な粕谷。

一瞬ひるむアザミですが、こう言い返します。

この要求を呑んでしまったら
全てを認め受け入れたことになってしまいます

薬物のことも…
こんな理不尽な要求の存在も

そしてその事実は一生消えない

それこそ…周りに対する一番の裏切りです
(「十億のアレ。」3巻 第22夜「嘘を売る」)

 

第17夜「一人で立つ」の名言として紹介した三倉の言葉がアザミの脳裏によみがえったことで、自分の信念を貫くことができたのです。

この言葉に対する糀谷の意外な反応に、彼女が糀谷についての考えを改めていくこの後の展開も見応え十分です。

十億のアレ。~吉原いちの花魁~ 4 (プティルコミックス)
著者宇月 あい 出版日
  • 1
  • 2

2022年5月3日

提供元: ホンシェルジュ

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