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春の暴風では「塩害」に注意!植物・農作物の被害も

防災ニッポン

海岸に近い場所では、暴風に伴う高波の飛沫や越波によって塩害が発生することもあります。また、発達した低気圧や台風による高潮や津波による海水の浸水でも塩害が発生する可能性があります。

塩害による被害

塩害がもたらす被害として以下のようなものがあります。

・農作物の不作
・停電
・交通機関の乱れ

農作物の不作、生育不良

先述のとおり、農作物が塩害の影響を受けると、根腐れや生育不良などが発生します。また塩害の規模が大きく、土壌に多量の塩分を含んでしまうと、その農地で作物を育てることが困難になることもあります。

停電

塩分を含んだ海水は、真水に比べると電気を通しやすい性質があります。送電設備の絶縁部に塩分が付着することによって漏電が起こり、停電が発生することがあります。

交通機関の乱れ

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停電によって交通機関に大きな乱れが生じることもあります。2018年9月の台風24号接近時には、関東地方を中心に塩害による停電で鉄道の運休が発生しました。

塩害に備えるために

塩害は海岸線からの距離が近ければ近いほど発生しやすくなります。
また、海風が届く範囲なら塩害が発生するので、海岸線から3~7kmほどの内陸でも塩害に注意しなければなりません。台風や暴風並みの風が吹く低気圧が接近すると、さらに内陸まで被害が及ぶこともあります。

このような塩害に対し、備える方法として2つ紹介します。

1.天気予報から塩害を予想する

塩害に対する警報や注意報はありませんが、塩害へ備えるには、以下の注意報・警報が参考になります。

これらの警報注意報が発令されていて、天気予報で「海から陸に向かう風向」や「雨が少ない予想になっている」場合は、塩害のリスクがさらに高まると判断できます。

2.事前に農作物や植物に塩害対策をしておく

塩害が予想されるときは、以下の対策があります。

・収穫できる作物は荒天の前に早期収穫する
・園芸植物はできるだけ屋内に移動させるか、風が当たらない場所に置く

また費用はかかりますが、風雨が当たらないように作物をビニールハウスで栽培するのも対策の一つです。

農作物や植物が塩害にあったときの対処法

植物が塩害被害を受けたときは、できるだけ早く植物の表面についた塩分を水で洗い流します。また、塩害の影響を受けた植物は葉や芽が変色します。色が変わった部分は元に戻らないので、変色したところから先を切ります。

塩害被害で植物に見た目の変化が見られなくても、弱っている可能性があります。このような状態で水や肥料を大量に与えると、さらに弱ってしまうので注意してください。また、塩害が発生すると植物の水分は減ってしまっているので、直射日光に当てるのも厳禁です。

広い範囲にわたって塩害被害を受けてしまったときは、石灰入りの土壌改良剤を使いましょう。石灰は土壌中の塩分を吸着します。改良剤が塩分を吸着し、塩分濃度が下がります。

〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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