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東邦vs豊川

高校野球ドットコム

東邦が序盤の猛攻で豊川を圧倒して決勝進出、豊川も収穫を見出す

東邦・三浦心空

 <第72回愛知高校野球大会:東邦9-3豊川>◇1日◇準決勝◇岡崎市民

 今年の愛知県の中では、選手個々の能力はもっとも高いのではないかと言われている東邦。ここまで、ほぼ順調に勝ち上がってきた。それに挑む豊川は、東三河地区の1次予選で豊橋西に敗れるなど、苦しい状況を経てきながら、それでも県大会になって一つひとつを勝って行ってここまで登ってきた。昨秋の大会前に就任した長谷川裕記監督も、「こうした大会の一つひとつが、大事な経験になっていってチームを成長させている」という思いで、今大会を戦ってきている。

 初回から、東邦はその強力打線の力をと示した。先頭の早川が中前安打するとスキを突いて二塁まで進んだ。バントは相手失策を招いて一、三塁。3番加藤が右越え二塁打してまず1点。さらに二、三塁から四球で満塁となって、5番網代が中前へ鋭くはじき返して2者がかえる。東邦は、初回に無死のまま3点を奪った。ただ、そこからは豊川の先発川口も、何とか立ち直って、後続3人は抑えた。

 ところが東邦は2回にも、2死一、二塁から4番城(たち)が三遊間を破る安打で二塁走者をかえす。さらに網代が内野安打で繋ぐと、6番三浦が左越え二塁打を放って2人をかえしてこの回も3点が入った。豊川の長谷川裕記監督は、ここで早くも川口を下げて、先の準々決勝で好投した白須を送り込んだ。しかし東邦は、代った白須にも3回、1死二塁に四球の落合を置いて1番早川が二塁打を左中間に放ってかえし、7点目となった。

 さらに4回にも、先頭の7番眞邉が左前打で出ると、バントと盗塁で三塁へ進み、9番相賀の適時打で8点目を奪った。これで、東邦のワンサイドの展開になっていくのかという感じになったが、豊川も反撃した。5回から東邦のマウンドは2人目の左腕服部となり、三浦は三塁に回っていた。豊川は6回、9番の代打モイセイエフが中越え二塁打して勢いを得た。四球もあって、1死一、三塁となって3番江上が右前打でかえして1点。続く鈴木龍斗も一、二塁間を破り2点目。なおも1死一、三塁で併殺崩れの間にこの回3点目が入って追い上げた。

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 それでも東邦は、7回から3人目の背番号9をつけた岡本がリリーフ。3イニングを1安打1四球、無失点に抑えた。そして、9回には岡本自らの三塁打でさらに1点を追加した。

 山田祐輔監督は、「初回、先頭の早川が上手く捉えてくれたことで、チームは勢いに乗ることができた。このチームは特に、1点を重ねていくことが重要だと考えているので、序盤の攻撃はいい形だった」といい形で入れた試合を振り返った。4イニングを1安打無失点。3人ずつで終わらせて試合を作った先発の三浦は、「自分の球種としてはカーブがよかった。余裕を持って、投げていけた」と、前試合が不戦勝となり間隔が空いた中でも登板だったが、それほど気にならなかったという感じだった。

 豊川の長谷川裕記監督は、「どう見ても力負けですから、それを選手たちが自覚してくれれば、この負けも意味はある。7点取られてからは、1点ずつ返していこうという話をしていたのですが、6回の3点の取り方は悪くはなかった。今年の愛知県ではNo.1と思われる投手の三浦に(打者が)立てたことも、夏へ向けて、あのレベルの球を打ちきれなければ勝ち上がっていかれないということが分かったことで収穫だった」と、負けの中にも光明を見出していた。

(取材=手束 仁)

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