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市立和歌山vs耐久

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市立和歌山が延長12回サヨナラ勝ちで夏のシード権獲得!

12回裏にサヨナラ打を放った寺田椋太郎(市立和歌山)

 <春季近畿地区高校野球和歌山県予選:市立和歌山4-3耐久(延長12回)>◇29日◇準々決勝◇紀三井寺公園

 センバツ8強の市立和歌山は3回戦に続いて背番号10の栗谷星翔投手(2年)が先発した。耐久はその栗谷に対して1回表から連打で無死二、三塁のチャンスを作ると、3番・福本英希外野手(3年)の中犠飛で1点を先制。さらに一死一、三塁から5番・川合貴翔捕手(3年)がスクイズを決め、追加点を挙げる。

 出鼻をくじかれた市立和歌山だが、2回裏に2死二塁から7番・栗谷の中越え適時三塁打で1点を返すと、4回表からはエースの米田 天翼投手(3年)を投入。代わり端を無失点に抑えて流れを呼びこむと、直後の4回裏に無死満塁から6番・田嶋優汰(2年)の遊併殺の間に同点に追いついた。

 この日の米田は球場のスピードガンで最速144キロをマーク。要所での変化球も冴え、耐久に得点を与えない。耐久も先発の山下真矢投手(3年)がスリークォーターから力のある直球を武器に5回2失点と試合を作ると、6回から登板した福本も丁寧な投球を見せ、8回までの3イニングを無失点に抑えた。

 試合は2対2の同点で9回に突入。9回表に耐久が連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、市立和歌山の半田真一監督は「エースだったら全部三振取ってこい」と米田に対して伝令を送った。その後、盗塁で二、三塁とされるが、米田は指揮官の期待に応えて、それから三者連続三振。「あそこは流石エースだと思いました」(半田監督)とこれ以上ない形でピンチを乗り切った。

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 するとその裏、市立和歌山が先頭の5番・森大輔(3年)が四球で出塁すると、耐久は6回から右翼手に回っていた山下を再登板。二塁打と申告故意四球で1死満塁とサヨナラのピンチを招いたが、この場面で9番・熊本和真(2年)を二ゴロのホームゲッツーに打ち取り、こちらも無失点で凌いだ。

 雨が降る中で試合は延長戦へ。10回表の耐久は2死から川合が右翼への三塁打で出塁すると、続く6番・山下が一、二塁間を破る右前適時打を放ち、勝ち越しに成功した。このままでは負けられない市立和歌山もその裏に2死一、三塁のチャンスを作ると、森の中前適時打で同点に追いつく。なおも一、三塁とチャンスが続いたが、ここは山下が踏ん張り、サヨナラは許さなかった。

 タイブレークが見えてきた12回裏、市立和歌山は2番・堀畑樹(3年)が一塁手のミットを弾く安打で出塁すると、続く3番・大池悠太(3年)の犠打が相手の野選を誘い、無死一、二塁と一打サヨナラのチャンスを作る。ここで4番の寺田 椋太郎(3年)が1ボール1ストライクからの3球目を振り抜いた打球がセンターの頭上を越え、二塁走者が生還。「最後は4番がよく打ってくれました」(半田監督)とサヨナラ勝ちで市立和歌山が4強入りを果たし、夏のシード権を獲得した。

 あと1歩のところで敗れたが、耐久の善戦ぶりも光った。井原正善監督は、「ところどころで良いプレーをしてくれました。そこそこできる子たちなので、もう一つ最後の詰めの部分を夏までにしっかりやらせたいと思います」と夏に向けての課題と収穫を語った。強豪校にとっても侮れない存在となることだろう。

(取材=馬場 遼)

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