学生にとって就職活動は一生を左右しかねない大切なイベントだが、いざ就職が決まっても、実際に入社する段階において不安を感じるもの。リクルート(東京)ではこのほど、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に実施した「就職プロセス調査」において、2022年卒学生の3月卒業時点での入社に当たっての不安などを分析した。
それによると、就職確定先に相談できる人がいるか・いないかによって、不安の有無や、就職確定先への認識に差があることが分かった。学生時代とは環境が一変、希望する会社に入ったはいいが、初めてずくめの社会人生活となれば、相談する人の1人も欲しいところだろう。
入社に当たって不安に感じていることがあるかどうかを聞くと、民間企業への就職確定者のうち約6割の学生が「ある」と回答。就職確定先に相談できる人がいるかについては、4割が「いない」と答えていた。
不安の有無については、就職確定先に相談できる人がいない学生の方が、不安に感じていることがあると回答する割合が15ポイント以上高くなる結果に。企業にとっては、選考中や内定承諾後も含め入社前までの期間において学生が相談しやすい環境を整えることが必要といえそうだ。