4月8日〜9日にわたり、千葉県長生郡一宮町・釣ケ崎海岸(志田下ポイント)で開催されたJPSAロングボードツアー開幕戦「さわかみ一宮プロ」。メンズクラスで浜瀬海(はませ・かい)、ウィメンズクラスで田岡なつみが優勝を決めた。
三つ巴のファイナルを制した浜瀬
メンズファイナルのメンバーは、浜瀬海、堀井哲(ほりい・さとし)、井上鷹(いのうえ・たか)、秋本祥坪(あきもと・しょうへい)の4人。
昨シーズンから好調が続く堀井は、今大会を全て1位で通過。ファイナルでも安定したライディングを見せ、4.50+5.10=9.60pt。ツアー決勝常連の井上も6.00+4.25=10.25ptの高得点を叩き出した。
しかし合計点で彼らを上回ったのが、神奈川県平塚市をホームとするロガー浜瀬海。単発のポイントでは井上に劣るものの、卓越したボードさばきで優勝を手に入れた。合計点は5.50+5.25=10.75pt。
広告の後にも続きます
井上は6点のハイエスト持ちながら、あと一歩で浜瀬を越えることができなかった。
「強豪相手なので、誰が勝ってもおかしくなかった。こればかりは運ですね。個人的には、最後の数分でにプライオリティー(優先権)をなくしてしまったのが痛かったんですが、結果オーライかなと」(浜瀬)
「自分のことのようにうれしい」。
昨年女王が今大会もぶっちぎり優勝
ウィメンズクラスのファイナルでしのぎを削ったのは、田岡なつみ、吉川広夏、市川梨花、井上楓の4人。序盤に5.25ptを出した田岡をほか3人が追いかける構図となった。
サイズはモモ〜コシと安定しているものの、ミドルで波が途切れるコンディション。そのなかで吉川が4.70ptをスコアし、ジワジワと得点を伸ばしていく。
「後半戦で私が波に乗れなくなったところで、吉川選手がいい波をゲットして6.80ptを出したので、悔しくて……」(田岡)