4月4日~ 4月6日、千葉県長生郡一宮町・釣ケ崎海岸(志田下ポイント) で行われたJPSAショートボードツアー開幕戦「さわかみ 一宮プロ」。メンズクラスで西優司(にし・ゆうじ)が2度目の優勝、ウィメンズクラスで中塩佳那(なかしお・かな)が初優勝した。以下、決勝リポート。
西、鮮やかなバックハンドで魅せる
メンズファイナルは岩見天獅(いわみ・てんし)と西優司の対決。昨年ランキングはお互い一桁、どちらが勝ち星をあげても不思議ではないカードだ。
ミドルサイドで波が掘れ、パワーのあるブレイクが目立つなか、西が4点台をベースに着実にポイントを積み重ねていく。試合が動いたのは終盤。西がバックサイドでリスキーなトップアクションを決め、6.33ptをスコア。さらにダメ押しで5.20ptをマークして合計11.53pt。ヒートは終始、西の優勢が続く一方的な展開となった。
「序盤はかなり緊張してました。後半に4.83pt、ラストスパートで乗ったバックサイド(6.33pt)のフィニッシュが決まって、ようやく勝ち筋が見えた気がしました。優勝できてめちゃうれしいです。ライト方向の波をずっと狙ってましたが、途中でレフトの波も狙えるなと考え直して。波に恵まれましたね」(西)
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西のJPSA優勝は、2017年に伊豆下田で行われた「CHAMPION PRO」以来2度目。
中塩が残り5分で逆転。自身初の優勝
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ウィメンズファイナルは中塩佳那と宮坂麻衣子(みやさか・まいこ)。波のサイズは頭前後と大きく、ふたりはパドルアウトに苦しむ場面も見られた。
序盤、宮坂が2本目に4.17ptを出して試合をリード。追いかける中塩。しかし大波に行手を阻まれ、なかなか波に乗れない。
中塩に光明が見えたのは残り5分のタイミング。ライト方向へのワンマニューバーで4.83ptを出して逆転、自身初の優勝をゆるぎないものにした。
「最後のライディングでリーシュが取れてしまってドキドキしました。今回はハードな波が多かったのですが、それが自分にとっては有利な条件になったのかなと思います。応援ありがとうございました」(中塩)