top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

障がいの有無や違いを越えて競い合う「オール陸上競技」初開催

パラサポWEB

障がいのある人もない人も同じ舞台で競い合う「オール陸上競技フレンドリー&チャレンジ記録会」が21日、26日、27日の3日間に渡って開催された。

27日に駒沢陸上競技場で開かれたチャレンジ記録会には、東京2020パラリンピックの視覚障がいや身体障がいのあるメダリストから、5月にブラジルで開催される夏季デフリンピックに出場予定のメダル候補のほか、学生をはじめとする一般ランナーも出場した。

スタート地点などには手話通訳者の姿もあった

今大会は、東京大会を終え、共生社会の認知も広がりを見せている中、障がいの有無に関わらず一緒に競技場に集い、陸上競技に親しみ、競技することでお互いを理解し認め合うことなどを目的としている。パラスポーツの認知度を上げる狙いもある、この大会が残したものは何か。選手たちのさまざまな声を紹介したい。

東京大会ではユニバーサルリレーで銅メダルを獲得した澤田優蘭は、パリに向けて再始動。走り幅跳びに出場し現在、取り組んでいる踏み切り動作などを確認した。

走り幅跳びに出場した澤田(左)とガイドの塩川

「(参加者にとって)パラスポーツが身近に感じられる大会なのかなと思う。この先も続いてほしい」と話したのは、ガイドを務める塩川竜平だ。この2月に澤田の新しい所属先である、人材総合サービスのエントリーと契約。ガイドランナーはこれまでボランティアが多かったが、視覚障がいの選手の競技力が上がれば当然、ガイドランナーも高い能力を求められるようになる。ガイドランナーを仕事にしたことで、澤田のトレーニングはもちろんのこと、塩川自身の練習量も増えて「ふたりとも足が速くなるための時間ができた」(澤田)。

広告の後にも続きます

新たな大会の実施は、これまでルールが異なることで出場できる大会が限られていた視覚障がいのある選手たちにも朗報だが、ガイドランナーが個人種目にエントリーすることも可能だ。今後は同一大会でガイドが一人で走る姿と二人で走る姿の両方が見られるかもしれない。

リオパラリンピックの男子走り幅跳び銀メダリストで片大腿義足の山本篤は、21日の走り幅跳びに加えて27日に中長距離にも出場し、これまで設定のなかった800m(T63)で2分52秒06の世界新記録を樹立。数時間後に行われた5000mも完走した。

義足陸上の第一人者で専門外の距離に挑戦した山本

このチャレンジには、一緒に走った中高生らへのメッセージも込めたという。

「公認大会でありながらも(障がいのある人や)中高生やいろんな選手が参加する大会はなかなかない。僕自身、他競技に取り組むなど、いろんなチャレンジをして成長してきた。みんなに見てもらうことで、チャレンジするきっかけになるといいなと思うし、一緒に走った人たちも刺激になったのではないか」と手ごたえを口にした。

昨年のアジアユースパラ競技大会で100mと200m(いずれもT47)で2冠を達成した18歳の中川もえも、今大会で収穫を得たひとりだ。普段は、地元宮崎で中高生や社会人が所属する陸上クラブでトレーニングに励んでいる。4月から地元の大学の看護科に進学することが決まっており、受験勉強期間が明けて久しぶりの試合だった。

シーズンの始まりを迎え「まずまずの走り」と語った中川

「普段の大会では同じくらいの速さの人と走ることが多かったが、今回はすごく速い選手と一緒に走ることができ、もっと自分もがんばらなきゃと思わされる大会になった」

  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(スポーツ)

ジャンル