エジプトにて4000年以上前のものと思われる墳墓が5つ発見され、話題になっています。
場所はエジプトの首都カイロの南方にある古代都市サッカラ。発見された墳墓の内部はさまざまな壁画が描かれ、人形も残されていました。これらは古王国期(紀元前2686年頃~紀元前2185年頃)から第1中間期(紀元前2180年頃~紀元前2040年頃)にかけて隆盛を誇った権力者の墳墓と考えられています。
「我々は重要な称号を持つ高官の墓を発見した」と語るエジプト政府考古学委員会のムスタファ・ワジリ委員長は、墳墓の主は市長や監督官など非常に重要な称号を持つ人物だと推測。そういった権力者は古王国時代の末期に勢力を拡大するものの、それが古王国時代を終わらせる原因になったと解説していました。
また、サッカラ遺跡管理事務所のサブリ・ファラグ所長によると、生命の油、幸福の油など7つの油が入った壺が壁画に描かれているとのことです。