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戦国武将の経営術とは?働き方にみる信長、秀吉、家康の時代

楽しみワークス

フリーエージェント(ギグエコノミー※)

(※)ギグエコノミーとは、単発の仕事を受注する働き方のこと

●働き方5.0

機械がすべての仕事を行うユートピア/ディストピア

日本は働き方1.0〜2.0、世界は働き方4.0

現在の日本社会では、働き方1.0から働き方2.0への過渡期にあるとされています。いうならば働き方1.5でしょうか。一方、世界では働き方4.0になっているといわれます。そう聞くと、日本はずいぶん遅れているように感じますね。でも、それは本当なのでしょうか?

働き方2.0→3.0→1.0と逆行した歴史の不思議

信長、秀吉、家康の各時代の働き方を、もう一度振り返ってみましょう。信長時代の働き方は明らかに成果主義。つまり、働き方2.0です。垣根を越えてチームを組んで働いた秀吉時代は、働き方3.0といえるでしょう。そして忠勤の代償にお家の安泰を保証された家康時代は、働き方1.0といえます。さて、ここで気になることが出てきました。時代が新しくなれば、働き方も新しくなるはずです。それなのになぜ、1.0、2.0、3.0ではなく、2.0、3.0、1.0の順に変化していったのでしょうか。

新しい経営と働き方が求められる理由は、企業寿命にあった

「新しい時代に、新しい経営方法や働き方が生まれる」という先入観

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なぜ家康時代に働き方が“逆行”してしまったのか。この問いを考えるには、「新しい時代に、新しい経営方法や働き方が生まれる」という先入観を捨てなければいけません。

そもそも人類の歴史は、過去の繰り返しによって紡がれています。平和・争乱、好景気・不景気は有史以来、ずっと繰り返されていますし、ファッション業界では20年で流行が周期するともいわれます。世代が交代するために、過去のものでもその時代を生きる人にとっては新しく感じられるのです。

それは経営や働き方でも同じです。例えば働き方4.0のギグエコノミーにしても、江戸時代の庶民たちがすでに単発受注式の働き方を実践していました。働き方のパラダイムシフト(革命的な変化)は、機械がすべての仕事を行うという働き方5.0まで訪れないでしょう。

とはいえ、働き方1.0、2.0、3.0の順にせよ、2.0、3.0、1.0の順にせよ、働き方が変化していったのは事実ですね。問題は、その変化はなぜ起きるのかということ。次項からいよいよ本記事の核心に迫ります。

働き方が変化する理由を時代背景から知る

経営や働き方の変化はなぜ起きるのか。まず、それぞれの時代背景を見てみましょう。

●信長時代の背景

群雄が割拠する乱世。「鳴かぬなら殺してしまえ」の時代。自分の主君も明日には討たれるかもしれず、いつ浪人になるかわからない。

●秀吉時代の背景

新たな時代の到来。「鳴かぬなら鳴かせてみせよう」の時代。昨日の敵も今日の友。何か新しい挑戦ができるのではないかとワクワクする。

●家康時代の背景

天下安寧の幕開け。「鳴かぬなら鳴くまで待とう」の時代。幕府や将軍様の御威光はゆるぎない。ならば目立って悪評を立たせるより、地道にコツコツ、お家の存続が一大事。

主君の将来が不安定なら成果主義、安定していれば終身雇用

3つの時代の違いは、信長と家康の時代を比べると顕著に表れています。信長時代は主君がいつ滅亡するかわからないのに対し、世の中が安定した家康時代は、主君に対して真面目に励んでさえいれば、安定した将来を手に入れることができました。

つまり、主君の将来が不安定なら成果主義に、安定していれば終身雇用を望んだのです。主君の安定性を現代に置き換えると、企業の寿命といえるでしょう。戦後、高度経済成長による目覚ましい発展を遂げた日本では、今日より明日が悪くなることはないと信じられ、終身雇用や年功序列制度が歓迎されました。

しかし、バブルと共に成長神話も崩壊。企業にも寿命があると多くの人が身をもって実感しました。東京商工リサーチによると、2018年の企業の平均寿命は23.9年です。新型コロナの影響で、寿命は一時的かもしれませんが短くなると予測されます。

自然の摂理として働き方が変化していく

定年退職まで50年働くとすると、企業の平均寿命はその半分にも達していません。それはつまり、いつ主君がなくなるかしれない信長時代といえるでしょう。新しい働き方が必要だ、働き方を変えなければいけない、というのは、グローバルスタンダードに従うためだけではないのです。その時代に適した働き方を選ぶこと。寒くなれば服を着て暑くなれば脱ぐように、自然の摂理として働き方が変化していくのではないでしょうか。

おわりに

働き方は常に新しくなっていくのではなく、時代によって選ばれるもの。この先、江戸時代のように安定した世の中になれば、終身雇用など働き方1.0が再び注目されるかもしれませんね。

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