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元高校球児、森宏明が日本のシットスキーに再び火を灯す

パラサポWEB

パラリンピック初出場の森宏明が、3月9日、北京大会の初レースに臨んだ。

出場したのは、座って滑るクラスの男子900mスプリント座位。クロスカントリー種目の短距離戦だ。

予選は一人ずつスタートし、障がいの程度により「係数」を実走タイムにかけた「計算タイム」で順位が決まる。上位12人が進む準決勝からは6人1組で滑り、順位を競う。スタートは障がいの程度によりタイム差がつけられるが、その差が縮まってくると、ときには選手同士ぶつかり合う激しい展開となる。

クロスカントリー男子座位に出場した森

2017年11月にシットスキーでクロスカントリースキーを始めた森は、当初からこの種目に相性のよさを感じていたらしい。

「僕はスプリントに筋肉の特性があるみたい。クロカンを始めたばかりの頃から自分に向いていると感じていました」

今日からパラリンピアンとして

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森はレース前、「まずセミファイナルに進んで、その後、ファイナリストになるのが目標」と意気込んでいた。

しかし、世界の壁は厚く、予選のレースを31位で終えた。それでも森は、パラリンピアンになれた喜びをかみしめていた。

クロスカントリーの森はスプリントで予選敗退

「自分の見せ場はスタートダッシュだと思ったので、どんな結果になろうとも、思いきり元気よく、飛び出していきました。結果はついてきませんでしたが、この場に立つことができすごく幸せです」

事故後、スポーツへの思いが前を向く力に

現在25歳の森は、高校時代は野球部に所属し、エースで4番、主将も務めていた。だが、高校2年生だった2013年8月、自動車事故に巻き込まれ、両足の膝から10センチ下を失った。

野球選手としての夢は絶たれた。しかし森は退院後、義足をつけて野球部に復帰するなど、前向きな姿勢を失わなかった。そしてリハビリと並行しながら、次々とパラスポーツに挑戦。一時は車いすソフトボールの日本代表にもなった。

森は座位唯一の日本代表だ

もともと、自他ともに認める「スポーツ好き」の森。選択肢はいくつかあったが、最終的に選んだのはクロスカントリースキーだった。2017年夏、ノルディックスキー日本代表の荒井秀樹チームリーダーに声をかけられ、その年の11月の合宿に参加。素質もあったのだろう。初めてシットスキーと出会った10日後には、カナダでのワールドカップに出場していた。

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