
定年が65歳、70歳と次々に引き上げられ、社会的な活躍が期待されているミドル・シニア層。年金不安や平均寿命の伸長を考えれば「50代60代で引退してなどいられない」というのが実状といえるでしょう。
一方で新型コロナウイルスの影響により、50代社員の早期退職・希望退職を募る企業が続出しています。いまや「リストラ」という最悪のシナリオも他人事ではありません。
とくに危ないのは会社や若手社員から陰で「老害」と呼ばれ、疎まれているミドル・シニア層です。今回は老害扱いされてしまう50代社員の特徴と、老害と呼ばれないための心構えを解説します。
老害扱いされる50代社員の特徴
老害扱いされる50代社員の特徴として、まず挙げられるのが「保守的」であること。
変化の激しい現代社会では、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革など、体制の変革を迫られています。しかし古参の社員ほど従来のやり方にこだわり、変化に抵抗を示しやすい傾向にあるのです。
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また周囲を不愉快にするミドル・シニア社員も、老害と呼ばれる典型でしょう。
セクハラやパワハラなどのハラスメントは論外としても、怒りっぽい、話を聞かない、否定から入る、昔話ばかりする、話が長い、上から目線といったコミュニケーションの問題は、若手社員からやり玉に挙げられるケースが少なくありません。
このようなコミュニケーションのあり方は職場の士気を下げることにもつながり、会社から目をつけられる可能性があります。
さらに年収がピークとなる50代社員は、会社や若手社員からの厳しい目にさらされがち。管理能力がない、仕事に消極的、ITリテラシーが低いなど、給与に見合うだけのパフォーマンスが発揮できていないとみなされれば、すぐに老害の烙印を押されてしまうのです。
老害と呼ばれないための心構え
一方で若手社員から仕事・人生の先輩として尊敬され、会社にも重要な存在とみなされている50代社員がいるのも事実。