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後輩に300円借りてカップ焼きそばを…錦鯉・長谷川の貧乏話をエルシャラカーニに伝えたい

SmartFLASH

 ツッコミのセイワさんが、錦鯉の長谷川雅紀さんと同じ年ということもあり、浅草キッドの替え歌の歌詞で「(錦鯉に)五十路で売れると見せられた。『いつかは俺らも……』と夢持った」と熱唱していました。

 

 ボケのしろうさんは、いまもバイト三昧の日々が続き、家賃2万5000円のアパートでカップラーメンをすすっていました。VTRで流れたその様子は、『M-1グランプリ2020』(ABC系)のファイナリストになる前の錦鯉・長谷川さんにそっくりでした。

 

 筆者は2020年のM-1ファイナリストになった直後の錦鯉に取材をしています。

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長谷川「僕らは今までバイト中心の生活だったんですよ。今回のM-1ファイナリストのなかでバイトしてたのは僕らだけだったと思うんです。2020年12月の頭に2日だけバイトに入りましたが、それ以降、芸人のお仕事が増えて、入ってないんです」

 

渡辺隆「僕もM-1の決勝が決まってからは、バイトに入ってない状態ですね。でもまだ何があるかわからないので、籍は置いてます」

 

 M-1で優勝する前年も4位という好成績でした。それでもまだ渡辺さんはバイト先に籍を置いている状況だったのです。

 

 M-1ファイナリストになる前の長谷川さんの暮らしぶりを聞きました。

 

長谷川「僕が金欠になって、同じアパートに住んでる後輩のジャック豆山にLINEで『1000円借りられない?』と送ったんですよ。そしたら『300円なら貸せます』と来まして。

 

 豆山は、300円しか貸せないと聞いて僕があきらめると思ったらしいんですよ。でも僕はそのときに90円しか持ってなかったので、『300円でいいから貸してくんない?』って。

 

 それで貸してくれることになったんですが、コロナ禍で会わない方がいいってことで、僕のポストに豆山が300円チャリン、チャリン、チャリンと貯金箱みたいな感覚で入れてくれたんです(笑)。

 

 そのときは、お腹が空いて死にそうだったんで、すぐにカップ焼きそばの大盛とメロン水っていう飲み物を買ってきました。水道水は味がないから、とにかく味がついてる飲み物が欲しかったんですよ」

 

 さらに、長谷川さんの貧乏話は止まりません。

 

長谷川「貧乏芸人No.1を決める番組のオーディションがあったんです。でも、そのときも僕は金欠で、会場に行くまでの電車代がなくて、オーディションを受けられなかったんですよ。

 

 当然、番組にも出られなかったんですが、会場にさえ行けなかった僕が真の貧乏芸人No.1だと思いましたけどね」

 

 現在、テレビで大活躍の錦鯉も、つい2年前まではエルシャラカーニ以上に貧乏だったのです。

 

 筆者は去年、エルシャラカーニとライブの出演が一緒だったときに、彼らの漫才への、ただならぬ熱意を感じました。

 

 彼らは、出場資格が芸歴15年以内というM-1に、すでにチャレンジできない状況でした。そんなモチベーションが上がらない状況でも、彼らは漫才が終わってすぐに反省会を始めたのです。

 

 芸歴24年クラスの芸人は、普通は賞レースなどの目標がない限り、漫才の反省会をやったりしません。

 

 番組でセイワさんは「まだ自分らの漫才の面白さを証明しきってないと思ってます。なので、まだやめられないというのはどっかにありますね」と語っていました。

 

 自分たちの漫才が面白いということを証明するため、彼らは日々精進しているのです。

 ファイティングポーズをとり続けているエルシャラカーニの、夜明けは近いことでしょう。

 

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している

 

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