top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

【前編】中国二大「豚の角煮」の違いに迫る!東坡肉(トンポーロウ)と紅焼肉(ホンシャオロウ)|山口祐介の江南食巡り④

80C[ハオチー]

【前編】中国二大「豚の角煮」の違いに迫る!東坡肉(トンポーロウ)と紅焼肉(ホンシャオロウ)|山口祐介の江南食巡り④

中国料理FROM天台山!当企画は、2021年にオープンした中国浙江省の山岳リゾートホテル「星野リゾート 嘉助天台(かすけてんだい)」総料理長・山口祐介さんの中国食探訪記です。仏教の聖地・天台山から、ここに住み、食を生業として働く料理人の目線で見た《中国の食》をご紹介します。★1回目から読む方はこちらからどうぞ!

豚バラ肉を軟らかく煮た、豚の角煮。プルプルに煮込まれた皮はとろりとして、コラーゲン質と、脂身と赤身の層はふわりと口当たりがよく、甘口にこってりと煮込まれた味わいがたまらないですよね。

日本でも人気があるこの料理、中国では何というかご存知でしょうか。実は大きく2種類あるのです。

まず、ひとつは東坡肉(トンポーロウ。最近は中国語そのままをメニュー名として載せる店も増えましたが、少し前は「豚三枚肉の蒸し煮」「皮付き三枚肉のうま煮」「皮付きバラ肉の醤油煮込み」などと表記されていました。

そして、ちょっと中国料理に詳しい方なら、紅焼肉(ホンシャオロウ)という料理名を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか? 紅焼(ホンシャオ)とは赤茶色に煮込むという意味で、主に醤油煮込みが紅焼になります。

この2つのメニューは、日本語にするとどちらも豚の角煮です。しかし中国において、東坡肉と紅焼肉は似て非なる料理。大前提として、東坡肉は地方料理であり、紅焼肉は中国全土でみられるものです。今回は、そんな奥深い豚の角煮の世界についてご紹介しましょう。

豚さんの中に入っているのは、東坡肉なのか、それとも紅焼肉なのか?続きは本編で!

広告の後にも続きます

※注:東坡肉(东坡肉|dōngpōròu)は中国語読みで「ドンポーロウ」ですが、日本語検索に対応するため、当記事では「トンポーロウ」とフリガナをふります。

東坡肉(トンポーロウ)は中国のどこの地方の料理なのか?

まず、日本でもそこそこ知名度のある東坡肉(トンポーロウ)ですが、現在、中国では浙江省杭州市の名物料理として知られています。

西湖のそばにある「知味観 仁和寺甜店」の東坡肉。杭州の多くの店で、東坡肉は1個ずつ紫砂の小さな器に入ってでてきます。Photo by Takako Sato

杭州市は上海の南西に位置し、ネット通販「Taobao(タオバオ|淘宝網)」で知られるアリババや、中国最大の飲料メーカーである娃哈哈(ワハハ)などの本社がある都市です。世界遺産にもなっている風光明媚な西湖や、近郊でつくられる西湖龍井茶も有名で、中国江南地方を代表する観光都市でもあります。

東坡肉の名前の由来は、北宋の時代の役人であり、文人でもあった蘇東坡(そ・とうば|苏东坡|スードンポー|sūdōngpō)から。東坡は号であり、本名は蘇軾(そしょく)といいます。

蘇東坡は四川省眉山の生まれで、科挙に合格し、役人になってからは地方官を歴任した人物。杭州在任中は西湖に堤をつくり、橋をかけた功績があり、そのお礼に土地の人々から豚肉と紹興酒をもらい、煮込み料理にして振る舞った料理が東坡肉と呼ばれるようになった…というのが、東坡肉誕生の有名なエピソードです。

  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(グルメ)

ジャンル