「父親としてはかなりユニークな人だったと思います。僕らが言うのもなんですけども、一つの時代を築いた父ですから、父が抜けたあと、僕らも頑張っていかなければならないと思います」
2022年2月1日、いつもと変わらないハキハキとした口ぶりで挨拶したのは、石原良純(60)だ。
同日午前、東京都知事や閣僚を務め、ベストセラー作家でもあった彼の父、石原慎太郎さんが亡くなった。89歳の大往生だった。
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慎太郎さんは、作家デビュー作「太陽の季節」で芥川賞に輝き、35歳で参議院議員に当選。政界で“タカ派”政治家の急先鋒として頭角を現し、歯に衣着せぬ物言いで、強烈な存在感を発し続けてきた。希代のスターである弟の石原裕次郎さん(享年52)とともに、昭和を代表する兄弟であった。
そんな慎太郎さんの次男として生まれた良純は、政界に進んだ長男・伸晃氏(64)と三男・宏高氏(57)、画家の四男・延啓氏(55)のなかでも、いちばんかわいがられていたという。慎太郎さんの知人はこう明かす。
「四兄弟のなかでいちばん目をかけられていたのが良純さん。慎太郎さんは、『俺と似ている!』と話していました。