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原始時代がヒント?疲れない身体の仕組みとは

パラサポWEB

コロナ禍により、リモートワークや断続的に強いられる引きこもり生活で身体を動かす機会は圧倒的に減っている。そんな中で身体が悲鳴を上げているという方も多いのではないだろうか。不調を感じている人に「原始時代の人間の状態をイメージする」ことを勧めるのが、メディカルトレーナーの夏嶋隆氏。多くのトップアスリートが門を叩き、ケガや疲労から解放されてきた。そのノウハウを教えていただこう。

滑ってひねったから痛いのではない!? ケガの原因の大いなる誤解

©︎Shutterstock

アスリートには疲労やケガがつきもの。これまでプロサッカー、プロ野球、バスケットボール、格闘技、陸上競技などさまざまな分野のアスリートが夏嶋氏のもとを訪れた。ケガをして、明日の試合までに何とかならないかと、切羽詰まって助けを求める人もいる。こうした中、ケガについて誤解している人も多いのだそうだ。

「たとえば、捻挫をしてしまったという人は、どこでどのように捻挫してしまったかを一生懸命語ります。人の足を踏んでしまったとか、床に垂れた汗で滑ってこっちにひねってしまったとか。もちろん、その通りではあるのでしょうが、原因は違うところにあります。そもそもひねったぐらいで、滑ったぐらいでそんなに足が腫れますか? という話なんです。根本の原因を見ないで、氷で冷やしたり、動かすと痛いから固定したり、そうすれば一時的に楽にはなるでしょうが、治ることにはならない。そのケガや疲労の根本にある理由を探って治すのが私の仕事です」(夏嶋隆氏、以下同)

夏嶋氏が特に注目するのが足だ。上記の捻挫した人の場合、足を見ながら「外反母趾ですね?」とか「小指が使いものになっていないから、こんなに腫れるんですよ」などと分析を行う。というのも、人間の足は原始時代と比較して相当退化しているからなのだそう。

「生まれてすぐの赤ちゃんの足は、指が自由に動きます。足の裏を触るとギューッと触った指を握ってきます。要するにサルと変わらない状態。四つ足の動物と変わらない足を持っていたんだけれども、靴を履いて歩き文化的な生活を送り始めると本来の習性を失ってしまいます。それが退化。靴下や靴で保護されている足は退化の一途を辿り、その結果ケガをするようになるんです。だから私がするのは痛みやケガを治すことではなく、人間が本来持っている治癒力を取り戻すお手伝いをすることなんです」

重力に適合する姿勢を取れば、人は疲れない

©︎Shutterstock

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足の退化を止め、本来の身体を取り戻すには、30分裸足で歩くといいのだそうだ。ただしそれは、人工物じゃない場所に限られる。フローリングの床やアスファルトではいくら裸足で歩いても効果はないらしい。

「たとえば、釘やガラスなど危険物がない山道、海の近くの方は砂浜でもいいですね。30分裸足で歩くだけで軽い肩こりや腰痛などは治ってしまいます。本来の人間の身体を取り戻すとは、イメージ的に原始時代を想像するとわかりやすいのではないかと思います。もちろん私だって原始時代の生活なんかしたことないですが、想像するだけでも違うのではないかと思います」

著書『疲れないカラダ大図鑑』P109より

山や砂浜を裸足で歩くというのは、少々ハードルが高いが、夏嶋氏の著書『疲れないカラダ大図鑑』(アスコム)には長時間立ちっぱなし、座りっぱなしでも、重い荷物を持ち続けたり、坂道で自転車を漕いだりしても疲れないスゴ技ノウハウが100余り紹介されている。自分が気になるものから試してみるのがお勧めだそうだが、ポイントはいくつかある。

「人が疲れるのは無理な姿勢をとっているからなんです、たとえば猫背を気にして無理矢理姿勢を作っても、その人に合っていなかったら必ず肩や腰に負担がかかって肩こりや腰痛になります。大事なのは重力に適合する姿勢をとることなんです」

重力に適合する姿勢とは何かを知るには、自分の真上からカメラで自分を撮影していると想定して、真上から写した自分の姿ができるだけ小さな面積に収まっているようにすること(参照:下記の図)。前屈みになってしまったり、逆に背中が反ってしまっていても、面積は広くなってしまう。人の頭の重さはスイカ1個ほど。その重さを無理なく支えるには、耳、肩、骨盤の中心が一直線上にあると良いのだそうだ。

著書『疲れないカラダ大図鑑』P33より

そしてもうひとつ大事なのは、足首、手首、足指の3つの部位を人体の構造に即した使い方をすることだという。

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