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『笑点』新メンバー桂宮治、セールスマンから31歳で噺家転身…背中押した妻の言葉「お金は私が何とかする」

SmartFLASH

「プロデューサーの方から日本テレビに呼ばれて、『なんで呼ばれたんですか? 怖いです』と切り出したら、『地上波の “笑点” の新メンバーになってもらえませんか』と。緊張はしましたが、若手としては断わる理由なんか見つかりませんよ」

 

 メンバー入りについては、情報解禁まで他言無用だった。今年1月1日放送の『お正月だよ!笑点大喜利祭り』(日本テレビ系)で正式に発表されるまでは、師匠である三代目桂伸治にすら、オファーを受けたことを黙っていたという。ただ一人の例外は、宮治師匠の妻だ。

 

「ほかの取材も入ることになり、かみさんには伝えておかないと立ち行かなかったので。そのときの反応ですか? 『よかったね、見てくれている人がいたんだね』と、冷静に受け止めていましたね。何があっても浮かれない人です。僕が落ち込みやすいことも知っていて、僕とはあえて調子を合わせずに見守ってくれるんです」

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 宮治師匠の成功は、妻の支えなしには考えられなかった。

 

 2020年に落語芸術協会では29年ぶりの “抜擢昇進”、5人抜きで真打となった宮治師匠だが、全国トップの営業成績を誇る化粧品のセールスマンから、31歳で噺家に転身したという異色の経歴の持ち主でもある。

 

 もともと舞台俳優を目指していたが、生活のために始めたセールスの仕事を、長年本職としていた。そこから、まったく異なる分野である落語に転じたきっかけはなんだったのか。

 

「セールスマンとしてはそこそこ稼げていましたが、自分のいらないものをお客さんに売りつける仕事ってどうなんだろうなと。それを、当時結婚しようとしていたかみさんに打ち明けたら、『たとえ貧乏でも、本当に好きなことをしているほうが幸せなんじゃない? お金は私がなんとかするから』と言ってくれたんです。それで仕事を辞めて、今後一生続けられる本当に好きなことを探しました。

 

 そんなときにYouTubeで、桂枝雀師匠の『上燗屋』の高座を観たんです。おじさんが座布団に座ってしゃべっているだけなのに、お客さんが涙を流して爆笑していて、こんなに人を幸せにできるのはすごいと衝撃を受け、これを仕事にできたら好きになれると思いました。

 

 かみさんも一緒に何度も観て大笑いして、落語家を目指すことを許してくれました」

 

『笑点』には、どんな心構えで臨んでいるのか。

 

「僕はお酒が好きで毎日飲むんですが、初収録に備えて4日連続でお酒を抜いてみたら調子がよくてびっくりしました。それはともかく(笑)、座布団の枚数にはこだわりません。たとえ0枚でも、僕が0枚になることで笑ってくれる人がいるならそれでいい。10枚取るよりも、視聴者の方が喜んでくれるような座布団の取り方を目指します」

 

 人を幸せにすることーー宮治師匠の原点はそこにある。

 

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