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「サ活」普及のきっかけは?サウナの歴史やブームの背景を日本サウナ・スパ協会に聞いた!

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「サウナ活動」を略した「サ活」や「サウナ愛好家」を指す「サウナ―」といったワードを、街中やメディアで目にする機会が増えたと感じている人はいないだろうか。熱と水の温冷交代浴から得られる爽快感は「ととのう」と表され、愛好家はその感覚を求めて足しげくサウナに通うようだ。世界中で愛され、近年日本でも注目度が高まっている。いったいどこでどのように誕生したのか。「教えて!goo」にも「サウナの発祥は第二次世界大戦中という説は本当ですか?」と、その起源をたずねる質問が寄せられていた。そこで日本サウナ・スパ協会の若林幹夫さんに、サウナの歴史や日本で普及したきっかけ、昨今のサウナブームの背景などについて話を聞いた。

■サウナの発祥とその目的

サウナの起源は古くまでさかのぼる。

「今からおよそ6000年前に、フィンランドのフィン族が考案した自然健康法が起源です。太陽の恩恵が少ない北欧の風土の中で、厳しい寒さと労働の疲れを癒やす“生活の知恵”として生み出されました。石器時代には洞穴を動物の皮で覆ってテントにした『洞穴サウナ』、青銅器時代には丘の斜面を掘って地中に部屋を作った『地中サウナ』などがありました。それらを経て現在のサウナ小屋の形になったのが約2000年前といわれています。北欧からヨーロッパやロシアなどに受け継がれ、世界に広まりました」(若林さん)

「洞穴サウナ」、「地中サウナ」ともに、熱した石を積んで内部の温度を上げたそうだ。

サウナに入る目的は、健康のため以外にもあるとか。

「2008年、フィンランドの元大統領でありノーベル平和賞受賞者でもあるマルティ・アハティサーリ氏は、世界の多くの地域でサウナ外交を行いました。彼は『いかに両者が遠く隔たれていても会って話すことが重要であり、サウナはそのような場所として最適である』と述べました」(若林さん)

アフリカやアジア、タンザニア、インドネシアなどの暑い地域でも行い、各国の要人を驚かせたという。

「2010年の国際サウナ会議でフィンランド共和国外務省事務次官だったペルティ・トルスティラ氏は、“サウナが交渉前進の大いなる助けとなる”と述べました」(若林さん)

サウナ文化を大切に育んできたフィンランドでは、政治の場としても活用されたのだ。

■日本でのサウナ普及のきっかけやブームの背景

日本でサウナが普及したきっかけは何だったのか。

「1964年の東京オリンピックで、選手村と競技場に本場フィンランドのサウナが設置されたのがきっかけとなりました。選手村のサウナはマスコミに取り上げられたことで話題を呼び、サウナブームを巻き起こしました」(若林さん)

昨今のブームの背景には、どのようなことがあるのだろう。

「2011年にマンガ家のタナカカツキ氏が、サウナをテーマにした『サ道』を出版しました。それが起爆剤となったといわれています。その後タナカ氏は協会公認の『サウナ大使』に任命され、国際サウナ会議にて『日本のサウナ文化』を世界に紹介しました」(若林さん)

それ以降、フィンランド人の間でもサウナで「ととのう」という表現が使われるようになったという。

「2019年に『サ道』がテレビドラマ化されたことも影響が大きいでしょう。同時に日本最大のサウナ検索サイト『サウナイキタイ』で、施設情報が手軽に得られるようになりました。自然の中で楽しむアウトドアサウナやおしゃれなサウナハットなどの普及も進み、楽しみ方も広がっています」(若林さん)

アウトドアサウナでは川に飛び込んだり、降り積もる雪に寝転がってクールダウンするなど、屋外ならではの楽しみ方がある。屋内ではフィンランド式やドイツ式入浴法を取り入れている施設もあるとのこと。

「ストーブに積まれた石に水をかけ、温度と湿度のハーモニーを楽しむフィンランド式入浴法の『ロウリュ』や、ロウリュ後の蒸気をタオルなどであおぎ、熱波を行き渡らせるドイツ発祥の『アウフグース』も人気ですよ」(若林さん)

非日常的な空間で自分と向き合えるサウナでは、健康面だけでなく精神面からみても充実した時間を過ごせそうだ。バラエティに富んださまざまなサウナを体験し、“ととのう”という極上のひとときを堪能してみてはいかがだろう。

●専門家プロフィール:若林 幹夫(公益社団法人日本サウナ・スパ協会
公益社団法人日本サウナ・スパ協会、理事・事務局長。サウナ・スパ健康アドバイザー等の養成研修講座を担当。サウナやスパに関する正しい知識の普及啓発と施設の衛生管理基準やサウナ設備設置基準の周知等に務めている。

画像提供:ピクスタ

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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