プロバレエダンサーとしてアメリカで活動する「ヤマカイ」(登録者数61万人)が、24日に「この件はこれで最後です。そして活動休止します」と題した動画を公開。10代のダンサーから「卑猥な動画を上げて登録者数とお金を稼いでいる」などと批判された件について涙ながらに反論し、騒動の終結と活動休止を宣言しました。
「卑猥な動画で登録者数と金を稼いでいる」と批判
ヤマカイは進学校の函館ラ・サール高校を卒業後、渡米してプロになった異色の経歴のダンサー。自身のYouTubeチャンネル「ヤマカイTV」でバレエの魅力を発信していますが、同チャンネルは同棲しているスペイン人ダンサー「ネレア」とのカップルチャンネルの側面もあります。
騒動の発端は、クロアチアで活動している19歳の新人バレエダンサー「ヒューマ日記」(同0.6万人)が15日に「10代バレエダンサーの真剣な思い」と題した動画を投稿したこと。動画のサムネイルには「バレエを広めたいという大義名分を掲げて卑猥な動画をあげて登録者数とお金儲け稼ぎをしている人について思うこと」という痛烈な一文が記され、ヤマカイへの批判が展開されました。
「ヤマカイTV」では「【おっ○い】彼女に揉んでいいか聞いてみたら、まさかの返答がww」といった思わせぶりなタイトルの動画や、全裸に見えるサムネイルを使用した「プロバレエダンサーによる『アキラ100%』」といった過激に思える動画が散見され、ヒューマはそれによってバレエのイメージが損なわれると主張したようです。
これを受けて、ヤマカイは18日に投稿した「悲しい.. 実はバレエ界の敵になっていたらしい」で、「(ヒューマの)この怒りと不快感。それに関しては、ほんとにほんとに申し訳ない」と謝罪。「お金儲けが目的」という指摘については否定した一方、動画内容に関しては「面白いとか卑猥だとかの線引きがおかしかった」と反省しました。
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しかし、ヒューマはそれに特に反応することはなく、18日に投稿した「前回の動画の続きです。みなさんへお願いです。」で日本のバレエ界を引き合いに出しつつ、動画のコメント欄で「もう僕の話すことはこれで終わりになります」と宣言。それ以降は騒動に直接触れていません。
(関連記事「「卑猥な動画で金稼ぎ」批判受けバレエダンサーカップルYouTuberが謝罪」)
批判動画の目的は「ただの炎上商法」と断言
そんな中、ヤマカイは24日に「この件はこれで最後です。そして活動休止します」と題した動画を公開。ネレアと共に登場したヤマカイは「これまでと今の状況を俯瞰して分析してみると、彼(ヒューマ)の行ったことはただの“炎上商法”です」と断言し、その理由として対話するためにダイレクトメッセージを送ってもヒューマから返信がなかったこと、ヒューマの発言に“虚偽”があったことなどを挙げました。
当初、ヤマカイは「彼が批判的意見を勇気をもって言ってくれたこと自体には心から感謝していました」として真摯に向き合おうとしたそうですが、その後のヒューマの対応が「リスペクトのないもの」だったことで認識が変わったと訴えています。
続けて、ヤマカイは「(ヒューマは)何事もなかったように投稿を再開しています。あの動画の目的は炎上商法であったとしか考えられない」と涙ながらに話し、ヒューマの一連の言動を「彼は私利私欲のために、自身のチャンネルのためにバレエを利用した」と断じています。
実際に炎上商法だったのかは不明ですが、騒動後にヒューマの動画の再生数はそれ以前と比べると飛躍的に伸び、ヤマカイへの批判動画は25日時点で65万回再生を突破しています。