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医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<不安定狭心症>安静時でも胸痛が…高血圧・肥満・喫煙はNG

アサ芸プラス

 寒さが厳しくなる時期に多いのが、「心筋梗塞」や「狭心症」などの心臓疾患だ。特に危険なのが、突然死を起こす「急性冠症候群」。これは冠動脈(心臓に血液を送るための血管)が突然塞がることで血栓ができ、冠動脈内腔が急速に狭窄、閉塞した状態を指している。

 この聞き慣れない「急性冠症候群」は、「不安定狭心症」と「心筋梗塞」が含まれることから、意外と身近な病気と言えよう。前者は、何らかの原因によって突然、冠動脈の内側に亀裂が入り、血栓ができて冠動脈の流れが悪くなる重症な狭心症。後者は、冠動脈が完全に塞がり、心筋への血液供給が途絶え、心筋の一部が壊死した状態を指す。

「不安定狭心症」は心筋梗塞に移行する危険性が高く、最大限の注意が必要だ。事前のサインは、これまでなかったような腕、肩、胸の痛みや圧迫感、胸焼けなどの比較的軽度の症状で、持続時間も長いことが特徴だ。こうした症状が安静時にも出現したり、発作が頻繁に起こる場合はすぐに病院で受診したほうがいい。

 診断は心電図、血液検査、心臓超音波検査などが行われるが、これらの検査では異常がないことも多い。そのため、より精度が高い「心臓(冠動脈造影)CT検査」を行う場合もある。動脈にカテーテルを挿入する「心臓カテーテル」と比べて苦痛が少ないが、造影剤を使用するため、腎臓の悪い人は悪化させるリスクがあるので注意が必要だ。

 心臓疾患の主な原因は高血圧、脂質異常症、糖尿病や、肥満、メタボリックシンドローム、喫煙、精神的肉体的ストレスなどが挙げられる。

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 親族が心筋梗塞などで亡くなっている場合は、遺伝を心配する人が多いが、狭心症や心筋梗塞は直接遺伝するものではない。予防策としては、日常的な軽い運動や、塩分・脂肪・アルコールの制限、禁煙などを忘れずにしたい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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