「元々はネガティブだったので、そういうふうに考え込んでいたら、自分がダメな時にどんどんダメになってしまうのですが、それだとチームがいい方向に向かないと思ったので、ポジティブになる本とかを読んで、自分の思考を変えていこうと思って、今はポジティブな発言を意識して言うようにしています」
就寝1時間前には読書の時間を設け、野球にプラスになると思ったものはどんどんグラウンド上で還元している。実力だけでなく、精神的な面でも内藤はチームに欠かせない存在だ。
元Jリーガーの父・就行さんからは、「人と一緒ではダメ。何事も一番を目指せ」と言われて育ってきた。プロ野球選手を目指している内藤にとって、「やっている種目が違う中でも目指しているプロという部分は一緒」と父は目標の存在になっている。
中学時代までは父に試合を観にもらうことは少なかったそうだが、高校で試合に出るようになってからは観に来てくれる機会も増え、試合後にはほぼ毎日のように電話をしてくれるまで応援してもらえるようになったという。今年のセンバツは家族をはじめ、日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを伝える場所にするつもりだ。
「春のセンバツに出場できると思うので、そこで必ず去年の先輩方のベスト4以上の成績、日本一を獲って、今まで支えてもらった人に感謝の気持ちを結果として表せるように頑張ります」
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高校通算17本塁打の強打者が力を発揮すれば、昨年以上の結果も十分に狙えるはずだ。センバツでは内藤のバットから目が離せない。
(記事:馬場 遼)