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失われた2000年前の都市に想いを馳せて 特別展『ポンペイ』オンライン報道発表会レポート

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特別展『ポンペイ』チラシ


2022年1月14日(金)から4月3日(日)まで、東京国立博物館 平成館にて特別展『ポンペイ』が開催される。

ローマ帝国の豊かな地方都市だったポンペイは、今からおよそ2000年前に、火山の噴火によって街が丸ごと埋没。1万人以上が暮らしていた大都市が、24時間ほどで全滅するという悲劇に見舞われた。火山灰に飲み込まれた人々の住まいや家財などは、タイムカプセルに入ったように時を超え……その後、18世紀から現在に至るまで精力的な発掘調査が続けられている。

本展ではナポリ国立考古学博物館の全面協力のもと、モザイクや壁画、彫像、生活用品など様々な発掘品が展示される。特に強調したいのは「ナポリ国立考古学博物館の誇る名品・優品が、いまだかつてない規模で来日する」というポイントだ。ポンペイに生きていた人々の暮らしや、その息吹を感じられる貴重な機会となるのは間違いないだろう。この記事では、オンラインにて開催された報道発表会の様子をレポートする。

名品を揃え、満を持しての開催!

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発表会冒頭では、東京国立博物館副館長の富田 淳氏が登壇。特別展『ポンペイ』開催にあたっての挨拶を述べた。

「ポンペイ遺跡は古代ローマの文明と文化を現在に伝えてくれる、類まれな存在と言えると思います。この度、ナポリ国立考古学博物館の所蔵する名だたる発掘品を展示して古代ローマの文明についてご紹介できることは、東京国立博物館にとって大きな喜びです。新型コロナウイルスの影響は当初の想定を超えて長引いておりまして、私どもの生活を一変させております。こうした中で私達の心の有り様、社会の空気というものが、ややもすると窮屈で内向きなものになってしまっているのではないでしょうか。今こうした状況の中にあるからこそ、海外の文化財を間近に鑑賞できる機会を設けることは、大きな意義があると考えております。この展覧会は東京の後、京都、仙台、福岡に巡回をいたします。一人でも多くの方々にこの特別展『ポンペイ』の開催を知っていただき、発掘品ならではの面白さを感じていただければと考えております。」

そして、本展の総監修を務めた、東京大学名誉教授・奈良県立橿原考古学研究所所長の青柳 正規氏からのコメントが続く。

東京大学名誉教授・奈良県立橿原考古学研究所所長 青柳 正規氏


「日本で初めてポンペイ展が開催されたのは1967年(昭和42年)のことです。イタリアにとっても、ポンペイ展を海外に持ち出す初の試みでした。その時やってきた作品は、大部分がナポリ国立考古学博物館の倉庫にしまわれていたものでした。そして今回の出展作品は、ナポリの誇る優品ばかりです。(日本で初めてポンペイ展が開催された)1967年からちょうど来年で55年になりますが、これだけの素晴らしい作品群を日本に持って来られるというのは、これまでの積み重ねがあったからこそ。まさに“継続は力”ということを本展が示しているのではないかと思います。ポンペイがイタリア半島の中で一番栄えていた頃は、ヘレニズム文化という、ギリシャの爛熟した文化をそのままイタリアで受け継いでいく頃でした。そしてポンペイは地方都市ではあるけれども、非常に活気のある街でありました。日本がこれからは「地方の時代」だと言われる中で、こういう小さな都市でさえ、それも2000年も前にこれだけの文化的な充実を持っていたということは、我々の時代でも一つの指標となり、あるいは目指すべき「文化ある都市づくり」へ繋がるのではないかと思います。」

そしてここで、ナポリ国立考古学博物館のパオロ・ジュリエリーニ館長からのビデオメッセージが披露された。

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