1月14日、UUUMが2022年5月期第2四半期の決算を発表しました。
UUUMは「ヒカキン」(登録者数1050万人)や「はじめしゃちょー」(同1010万人)を擁するYouTuber事務所の最大手で、マザーズに上場しています。
決算資料には、所属YouTuberの広告収入や再生回数が記載されていますので、ユーチュラではこれをもとに1再生あたりの広告単価を計算しています。
1再生あたりの広告収入は0.292円
今回発表されたのは2021年5月期第2四半期(9~11月)の決算で、3カ月間のYouTubeの広告収入(グーグル・アドセンス)は34億1300万円、動画の再生回数は116億9000万回でした。
1再生あたりの広告収入は約0.292円で、前四半期(約0.265円)から上昇、前年同期(約0.298円)と同程度です。
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なお、再生数にはこのところUUUMのクリエイターでも利用が増えているYouTube Shorts(ショート動画)の再生数を含んでいると思われます。ショート動画は基本的に広告収益が得られないので、通常の動画の広告単価は上記の数値より高いと考えられます。
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また、UUUMは「収益認識に関する会計基準」を変更しており、2022年5月期からアドセンスの売上が総額計上から純額計上に変わっています。ここで挙げている数値は、新基準適用前のものです。

1チャンネルの平均広告収入は月8万4000円
期末のチャンネル数は1万3550。前四半期の1万3172から400チャンネル弱増加しました。
平均月間再生数は28万7577回となっています。
1再生あたりの広告収入0.292円を元に計算すると、チャンネルあたりの平均広告収入は月8万3961円となります。
昨年10月、UUUMは新たなビジネス戦略として「インフルエンサー・ギャラクシー事業」の展開を発表。さらに12月には専属契約の300組のクリエイターをマネジメント対象から外し、ネットワーク契約に切り替えると発表しましたが、再生数・アドセンス収入には今のところ大きな影響はないようです。