解説
「週刊少年ジャンプ」連載の空知英秋による人気コミックで、架空の江戸を舞台に万事屋(何でも屋)を営む銀時と仲間たちの活躍を描いた「銀魂」の劇場版アニメ第2作。ある力により、自分がいない未来の世界に飛ばされてしまった銀時は、崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。荒れ果てた町をさまよう銀時は、成長した新八と神楽に出会い、やがて衝撃の事実に直面することになる。原作者の空知が考案したオリジナルストーリーが展開。
(提供元:映画.com)
三度の飯より映画ファンさん ★★★★★
『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』は、空知英秋による少年漫画『銀魂』を原作にしたアニメーション映画の第2作目で、2013年7月から全国公開された「週刊少年ジャンプ創刊45周年記念作品」。
テレビアニメよりさらに濃厚になったギャグやパロディ、そして劇場版ならではシリアス展開とアクショーンシーンは堪らなく、「銀魂ワールドここに極まれり!」といっても過言ではないでしょう。
冒頭も冒頭、本編開始直後では、映画館ならではの「NO MORE 映画泥棒」のパロディが始まり、うっかりしてると「あれ?これは本編? それともCM?」とさっそく制作陣に煙に巻かれてしまいます。
そんなツッコミどころ満載の本作、実は原作者の空知英秋がストーリーやキャラクター原案を手がけた完全新作エピソード。主人公の坂田銀時があれやこれやあった末に本作のフィルムを見たら「自分の墓が写っていた」と驚き焦るところから物語はスタートし、徐々に銀さんの過去が描かれてゆきます。
当時、公開から1ヶ月後には観客動員数が100万人を突破するなど話題を呼んでいましたが、今見ても鋭いツッコミやコメディ要素、そして魅力的で個性豊かなキャラクターたちの姿はまったく色褪せることなく、初見の人でもかつて映画館に足を運んだ人でも新鮮に楽しめる作品でした。