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岩波ホール閉館までの期間で、上映作品の日本人監督、日本人キャストの最後の登壇となった『安魂』初日舞台挨拶。北原里英、日向寺太郎監督、日本国内で活躍する田原氏が登壇!

cinefil

『火垂るの墓』『こどもしょくどう』の日向寺太郎監督と、『うなぎ』の脚本家冨川元文による日中合作映画『安魂』。
中国の作家・周大新(チョウ・ターシン)氏が一人息子に先立たれた実体験を元に執筆した書籍の映画化。全編中国ロケ・中国語による本作に、日本から唯一出演となる北原里英は日本人留学生役を中国語で演じています。その北原里英(30)と、日向寺太郎(55)監督、「安魂」の総合企画であり日本で詩人として日本国内で活躍する田原(ティアン・ユアン)(55)氏の3名が登壇した初日舞台挨拶が、1月15日(土)に岩波ホールで行われた。舞台挨拶には中国からオンラインで、主演のウェイ・ツー(65)と、息子の婚約者の張爽役のルアン・レイインも参加した。
岩波ホール閉館までの期間で、上映作品の日本人監督、日本人キャストが登壇するのは最後となる。

上映後ならではの暖かな感動と盛大な拍手が場内を包むなか、感染拡大予防対策のため、登壇者同士アクリル板を挟んでの舞台挨拶が始まった。閉館のニュースが発表されて初の公開初日を迎えた岩波ホール。これまで監督作3作品を、74年から世界65カ国、271作品を上映してきた歴史ある場所である岩波ホールで上映した日向寺監督は、閉館のニュースにはとても悲しく複雑な気持ちとしながらも、「皆さまに見て頂けることは喜びと感謝しかありません」とお礼を述べ、日本人留学生・星崎沙紀を演じた北原も来場の感謝と共に、コロナ前の制作だったため、起こった多くの障害を乗り越えて映画が完成し、無事に公開を迎えられたことを喜んだ。

北原は日中合作映画である本作で初挑戦した中国語を披露。「皆さんに会えてうれしい」と、観客へ流暢な中国語で伝え、監督も中国語で自己紹介を伝えるも、田原から「監督より北原さんのほうがずっと上手」と北原はお墨付きの発音だった。北原が「監督のほうがしゃべれます。中国語レベルはだいぶ監督のほうが上です」とフォローする場面も。
企画者の田原は、河南省の作家の集まりで出会った中国の作家・周大新(チョウ・ターシン)氏から手渡された、原作本である「安魂」に涙がとまらないほど感動し、日向寺監督に本を勧めた。交流を深めた2016年から映画化への道のりが始まったと語る。
日本から唯一出演した北原のキャスティングについて、日向寺監督は「日本人が1人しか出ないので存在感がある方じゃないとできない。キャラクターが好奇心のある世話好きという設定なので、それが嫌味にならないのは北原さんがぴったりでした」と明かすと、北原は「うれしい!」と喜び、「本当におせっかいな役で大事な場所にはいつもいるので、セリフが多く大変ではありましたが、物語の上で重要な役で、本当にやりがいのある役でした」と充実の笑顔を見せた。

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この日、中国人スター俳優 唐大道役のウェイ・ツーと、張爽役の若手女優ルアン・レイインも中国からオンラインで舞台あいさつに参加。両名とも日本語で「ありがとうございます」、「よろしくお願いします」と観客へ感謝と挨拶を伝え、本作品の出演についてウェイは「作品で起こった喪失は現実でもあることです。自分自身も感じることが多く、非常に苦しかった。撮影後もあまり悲しくて他の作品に参加することができなかった」と熱演のあまり役から抜け出せなかった時期があったと語り、「生きている一人、一人が毎日なるべく楽しく過ごしてほしいと願っています」と述べた。
ルアンは「北原さんの目が大好き。北原さんは努力家で、ずっと撮影現場で一生懸命中国語を覚えていた。実際外国人にとって中国語の習得は大変。でもほとんど失敗せず上手に覚えて演じていました」と北原を絶賛。北原も「ガオシ!」と中国語で答え、「二年ぶりに会話して、二人とも変わってなくてうれしいし。また会えるようになりたいですね」とお互いに映画を通しての交流に感謝していた。

最後に、北原は「私が出演したことを抜きにしてもすごく素敵な映画で私も大好きな作品です。今こそSNSの力でこの映画を広めて頂けたら嬉しいです」とお礼を述べ、田原は「この映画はどの宗教、どの人種にとっても普遍的な物語だと思います。これから多くの方もっと鑑賞して頂ければありがたいです」と語り、日向寺監督は「岩波ホールの54年の歴史を、映画とともに味わっていただけたらうれしく思います」と力を込めた。

日中合作映画「安魂」(あんこん) 予告

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