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「プライベート出産」の場合も、妊婦健康診査は受けるべき?

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、助産師である市川きみえ氏の書籍『私のお産 いのちのままに産む・生まれる』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

妊婦健康診査の受診状況と出産経過

妊婦健康診査の受診頻度と受診の目的

出産の経過には妊娠中からの健康管理が影響します。では、インタビューに応じてくれた彼女らはどの程度の頻度で妊婦健診を受診し、どのように医療者と関わり、どのような出産となったのでしょうか。

30名による55件のプライベート出産の妊婦健診の受診状況は多様で、全く未受診9件(16.4%)、1~2回受診16件(29.1%)、不定期に複数回受診17件(30.9%)、定期的に受診10件(18.2%)、不明3件(5.4%)でした。彼女らが受診しなかった理由は、「妊娠中から母子の健康状態を自己管理しよう」というものと、「医療不信により医療を避けたい」ための2通りです。

逆に受診した理由は、妊娠を確認し予定日を知る、前置胎盤や逆子ではない、血液検査に異常がないなどプライベート出産が可能そうか判断するため、あるいは個人的なリスクへの心配に関して診断してもらうなど「診察内容に明確な目的を持って受診する」、「妊娠経過に異常がないか確認する」、あるいは「プライベート出産を行う意向を伝える」などのため、また一般の妊婦と同様に「決まり事として定期的に通う」でした。

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特に、妊娠前からプライベート出産をしようと考えている人の場合は、受診の目的が明確で、受診回数にも計画性がありました。そして、プライベート出産の意向を正直に「医療者に伝える」場合と、「伝えないで医療者にわからないようにしようと企てている」場合があり、正直に伝えた場合は、医療者の対応によって、その後の受診状況が変わっていました。

出産経過

出産の経過は、インタビュー内容を私が判断したところ、50件が正常で5件に異常が起こっていました。異常があったのは、第2章で紹介したA・Hさんの第1子と第3子の2回(胎盤遺残)、C・Aさんの第3子(出血多量)、C・Dさんの第2子(逆子・新生児仮死)、そして紹介はしていませんがA・Eさんの第3子(早期産)でした(表)。

異常が起こった出産の妊婦健診の受診状況は、A・Hさんは第1子第3子ともに不定期に受診しており、C・Aさんは1回のみ、C・Dさんは定期的に、そしてA・Eさんは不定期に受診していました。なお、未受診の9件はすべて正常出産でした。これらのことから、出産時の異常の発生に、受診の頻度が関係しているとは考えられませんでした。

出産時に異常が起こった4名の経過を紹介します。

まず、A・Hさんは第1子と第2子の際、不定期に受診し病院にはプライベート出産の意向を伝えないで出産に臨んでいました。第1子の出産は子どもが生まれて11時間経っても胎盤が出ず、役場に相談しました。保健師から病院受診を勧められたものの拒んだため、助産師の資格も持つ保健師が自宅を訪問し、胎盤を娩出させました。

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