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窪田正孝、柚希礼音の主演で、シアターコクーンが唐十郎の傑作『唐版 風の又三郎』を上演 ♪どっどど どどうど どどうど どどう

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唐十郎の傑作戯曲『唐版 風の又三郎』が、窪田正孝、柚希礼音の主演で、2019年2月8日~3月3日にBunkamuraシアターコクーンで上演される(3月8日~14日には大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演)。他に、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、石井愃一、山崎銀之丞、金守珍、六平直政、風間杜夫らも出演する。演出は金守珍(きむ・すじん)。

『唐版 風の又三郎』は1974年に唐十郎の率いる劇団状況劇場が初演。根津甚八、李礼仙、小林薫、大久保鷹、不破万作、唐十郎らが出演、陶酔的な美しさと感動にあふれた舞台と評された。宮沢賢治の「風の又三郎」に、オルフェウスとエウリュディケのギリシャ神話、またシェイクスピアの「ヴェニスの商人」や、さらには初演の前年となる1973年に陸上自衛隊航空学校宇都宮分校で起った若い整備員によるLM1型連絡機の無断乗り逃げ事件(そのまま消息不明となった)などを織り混ぜながら誕生させた、民衆の「神話」ともいうべき作品だ。上野不忍池の水上音楽堂や夢の島などに張られた紅テントの上演は、「♪どっどど どどうど どどうど どどう」と歌われる有名なテーマソング(故・安保由夫作曲)と併せて熱狂的な人気を博し、当日券を求め5時間並ぶことも厭わない観客も続出するほどの、演劇史上の伝説となった。また、アラビア語翻訳版によるレバノンやシリアでのパレスチナ公演も敢行された。当時不忍池公演を観た吉本隆明は「猥雑な能舞台」と評した。

Bunkamuraシアターコクーンでは2016年5月に、唐十郎との縁浅からざりし芸術監督・蜷川幸雄が肝煎りのキャスティングを得て『ビニールの城』(作・唐十郎)を上演させようとしていた矢先に他界、その遺志を継ぐ形で同年8月に蜷川追悼公演『ビニールの城』が森田剛、宮沢りえ、荒川良々らの布陣で上演されたが、その際に演出を担当したのが金守珍だった。彼は唐十郎、蜷川幸雄、両虎を師とし、アングラ(アンダーグラウンド)演劇に真正面から取り組んできた劇団・新宿梁山泊の主宰者だった。今回シアターコクーンは、そんな彼を再び演出に起用して、唐十郎の金字塔的名作に挑むこととなった。ちなみに金は自身の劇団でも『唐版 風の又三郎』を上演した経験がある。

精神病院から逃げてきた患者の青年「織部」を演じるのは、2013年に出演した『唐版 滝の白糸』で唐作品に初参加し、蜷川演出で骨の髄までアングラに浸かった窪田正孝。数多くの映画やドラマで主演を務め、6年ぶりとなる舞台で再び唐作品に出演することとなった。そして、宇都宮から流れてきたホステスの「エリカ」を演じるのは、宝塚歌劇団星組トップスターとして不動の地位を確立し、退団後はミュージカルのみならずストレートプレイやソロコンサートなど多方面で活躍してきた柚希礼音だ。芸歴20周年という節目の年にアングラという異ジャンルに挑む。もっとも唐十郎には宝塚を描いた『少女仮面』という初期の傑作もあり、猥雑な両性具有性を秘める唐ワールドと宝塚歌劇との間には意外な親和性も見出されるのである。

さらに、舞台・映像作品と出演作では強烈な存在感を放つ北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、意外にも唐作品には初参加となるベテラン・風間杜夫、山崎銀之丞、蜷川作品には欠かせない存在であった石井愃一、そして唐イムズを継承する六平直政(状況劇場および新宿梁山泊出身)、大鶴美仁音(唐十郎の長女)、そして金守珍率いる劇団新宿梁山泊の面々など、若手からベテランまで豊かな顔合わせが実現する。

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窪田 正孝 コメント

蜷川幸雄氏演出「唐版 滝の白糸」でアリダを演じたのが昨日のことのように感じます。
あれから5年も経っているとは。
再び唐版に携われることが光栄です。
風のようにやわらかく
風のように凶暴に
風のように自由に
風のようにカタチにとらわれず
唐版の戯曲を、言葉遊びに酔いしれたい。

柚希 礼音 コメント

この度「唐版 風の又三郎」に出演させていただくことになり身の引き締まる思いでございます。

今まで出演させていただいた作品とは全然違う世界で、そして私ごとですが、来年芸歴20周年を迎え、その幕開けがこの作品になり、新人のつもりで体当たりで全てをかけて学ばせていただきたいと思っております。

演出の金さんを始め、ご一緒させていただく窪田正孝さん、素晴らしい共演者の皆様からもたくさんのことを吸収させていただき、おもいっきり挑みたいと思います。

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