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院長先生が「奥様をタダ働きさせてはいけない」ワケ【クリニック専門税理士の実録】

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クリニック経営を成功させるには、どうすればよいのでしょうか? 「スタッフはちょっと多めの人数で経営しましょう」「奥様への給料はきちんと払ったほうがいいですよ」…クリニック専門税理士法人を運営する鶴田幸之氏が、顧問先でこれらのアドバイスを送るのは、かつて筆者自身が失敗・苦労を経て得た「気づき」があるからです。同じ「経営者側」として、これから開業を考えている医師や、開業からまだ数年という医師、その奥様方に向けて、経営成功のポイントを解説します。

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スタッフの「採用の仕方、育て方」がわからず…

■「いい人を採用する」「採用したら育てる」という考えがなかった

開業後、試行錯誤を重ねて私の税理士事務所はお客様が順調に増えていきました。お客様が増えてくると、事務作業はどんどん増えていきます。そうすると、スタッフを増やさないといけません。

そこでハローワークで税理士事務所の経験者を募集したところ、Fさん(仮名)が面接に来られました。当時の私は採用面接のやり方もよくわかっておらず、履歴書を見ながら15分程度Fさんと他愛もない雑談をしただけで、その場で内定を出し、さっそく次の日から出勤してもらうことにしました。

今思い返すと私は面接をする前に、内定を出すことを決めていたような気がします。当時の私はお客様を増やすことに意識の大半が集中していて、採用面接は、とても面倒臭い仕事だと感じていたのです。「いい人を採用する」という考えも、当時の私にはほとんどありませんでした。チームワークを高めてみんなで力を合わせて仕事をするという考え自体もなく、悪く言えば「スタッフは誰でもよい」と考えていたのかもしれません。また、給料を払えば、スタッフはきちんと働いてくれるものだと信じ込んでいました。また採用したスタッフを育成するという考えもありませんでした。

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今では「スタッフを採用したら、きちんと育成を考えましょう」とお客様にアドバイスしていますが、当時私が同じことを誰かに言われたら、「え、なんで? 私が給料を払ってるのに、さらに育ててあげなきゃいけないの? 自分の力で育ってよ!」と思ったでしょう。

3ヵ月後、Fさんは妊娠したということで事務所を辞めていきました。「おめでた」なわけですから祝福して送り出したものの、Fさんには、その後いくら電話をかけても出てもらえず、実は十数年経った今でも音信不通です。たぶん本音では、私や職場の仲間にかなり不満があったのだと思います。妊娠を機に私たちと縁を切りたかったのだろうと思います。

■その後も「短期間で辞めていくスタッフ」が続出…事務所内の雰囲気も悪化

その後、Kさん(仮名)、元税理士受験生のTさん(仮名)やOさん(仮名)も採用したのですが、ことごとく3ヵ月~1年の短期間で辞めていってしまい、いずれも長続きしませんでした。

多くのスタッフが辞めていくということは、何かしら私や事務所スタッフに不満を持っているわけですから、いつも事務所内に嫌な空気が漂っており、狭い空間の中でスタッフ同士のいがみ合いが続いていました。

「〇〇さんが、こんなこと言ってきたんです! 注意して下さい!」

「いえ、XXさんこそひどいんです!」

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