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NHK大河「鎌倉殿の13人」経済波及効果300億円に暗雲? 2つの「予測不能」とは

J-CAST会社ウォッチ

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まり、舞台となる鎌倉市をはじめ神奈川県の経済界では「経済波及効果」を期待し、大いに盛り上がっている。

……と、言いたいところだが、ウリである「予測不能エンターテインメント」を地でいく事態に陥りそうだ。

オミクロン株が「いざ鎌倉」の前途に風雲急を告げているのだ。


久しぶりの鎌倉が舞台の大河ドラマとなったが…

まさに鎌倉時代の「仁義なき戦い」

2022年1月9日から放送されたNHKの「鎌倉殿の13人」は、鎌倉時代に2代執権となった北条義時(小栗旬さん)が主人公。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋さん)を支えた13人の関東の豪族(家臣団)たちによる権力のパワーゲームを描く。

前半が平氏VS源氏の戦いと、平氏を滅ぼした後の源氏内部の殺し合い。さらに後半は、朝廷と幕府の決戦を経て、北条氏がともに頼朝を支える仲間だった関東の豪族たちを次々と滅ぼし、上り詰める過程がヤマ場だ。

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まさに「関東の親分衆」による、血で血を洗う「仁義なき戦い」の連続だ。「関東広域暴力団・源組によるマフィアの抗争」(井上章一・国際日本文化研究センター所長のNHK特集番組での発言)と評する声もあるが、そこをいかに明るくコミカルに描くか、脚本の三谷幸喜氏の手腕が期待されるところだが……。

そんな「鎌倉殿の13人」に大いに期待して、神奈川県の鎌倉市観光協会と横浜銀行、浜銀総合研究所が昨年暮れの2021年12月28日、神奈川県内への経済の波及効果の試算を発表した。

その報告書によると、その額約307億円。じつは日本銀行の横浜支店がすでに昨年11月10日、約260億円とする経済波及効果を発表しているが、その後、地元で取り組む多くの地域活性策を考慮して試算し直したという。


どうなる?「鎌倉殿の13人」の経済波及効果(鎌倉市観光協会の公式サイトより、試算結果)

どうして金額がアップしているのか。その活性化策のポイントとなったのが、13人の豪族たちの紹介だ=イラスト参照。もっとも、主人公の北条義時を含めて、和田義盛、安達盛長、比企能員、三浦義澄、八田知家……とネームバリューが低い面々ばかり。よほどの歴史通でないと知らないだろう。比較的ポピュラーなのは、過去の大河ドラマで源義経のイジメ役になった梶原景時くらいのものか。

だからだろうか、鎌倉市観光協会は「鎌倉殿×13人の重臣たち」という特設サイトを立ち上げた。13人をイラストで紹介するとともに、それぞれのゆかりの領地や寺院を訪れることができる「観光案内」まで用意したのだった。


「鎌倉殿×13人の重臣たち」(鎌倉市観光協会の公式サイトよりキャプチャー)

コロナの影響をゼロと試算した経済波及効果

ただ、こうした努力にも誤算があった。オミクロン株の予想もしなかった感染大爆発である。報告書には経済波及効果の「前提条件」として、こう書かれている。

「大河ドラマの放送で期待される神奈川県の観光入込客の増加数を468.5万人(宿泊客が61.1万人、日帰り客が407.5万人)と想定した。(中略)コロナ禍の影響については、2022年における新型コロナウイルスの感染再拡大がないものと仮定しており、変異株のまん延等を受けた再度の緊急事態宣言の発出や、人々の外出自粛の強まりなどについては考慮していない」
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