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大昔からあったとしか… 歴史的町並みに溶け込む「新築ビル」のこだわりがスゴイ

Jタウンネット

2021年12月20日、次のような写真が投稿され、話題となった。

どこかレトロな佇まいのビルである。写真には「ここまで新築でやり切るのは凄いな…」というコメントが添えられている。

えっ、この建物が新築? 外壁はレンガ造りのようだし、窓枠も凝りに凝っていて、ずっと昔からここにありそうな感じだが……。

投稿者「kunitenten_arc」さんが投稿したツイートには、3万5000件を超える「いいね」が付けられるなど、注目を集めた(27日現在)。

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「え?これ新築なんですか!戦前の建物じゃなくて!?」
「えっ新築なのこれ。すげえ。隣の民家のほうが後からできたんじゃないんだ…?これめっちゃ面白い」
「建物本体もすごいですが、建具などの部材もこれほどのものを今でも作ってくれる所があると知って嬉しくなります」

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このレトロな建物は、いったいどこに立っているのだろう? Jタウンネット記者は投稿者「kunitenten_arc」さんと、設計施工した岡建工事株式会社に詳しい話を聞いた。

「昭和初期の建築を極力再現すること」

投稿者「kunitenten_arc」さんによると、この建物があるのは千葉県北東部の香取市。江戸時代中期から昭和初期、利根川水系の舟運と商業で繁栄し「北総の小江戸」と呼ばれる佐原という地区の忠敬(ちゅうけい)橋のきわだという。

このあたりは橋を中心に伝統的建造物保存地区に指定されており、ビルの近隣には、佐原で家業を営んでいた伊能忠敬の旧宅や古い町家建築、土蔵造り、洋風建築など江戸後期から昭和初期までの建物が建ち並び、歴史的町並み景観を構成している。

その中で「新築といえども戦前のデザインを援用して街並みに溶け込ませた手法はすごいと思います」とkunitenten_arcさんは語ってくれた。

建物の名称は、千葉商船ビル。このビルを設計・施工した岡建工事のウェブサイトによると、2018年10月に完成した3階建て鉄筋コンクリート壁式構造の事務所兼共同住宅だ。Jタウンネット記者は、同社に取材した。

取材に応じたのは、岡建工事企画設計部の担当者。まず「千葉商船ビル」建設を企画した時期について聞いてみた。

「計画が始まったのは東北大震災の後、旧事務所が震災によるダメージを受け建て替えを考えられた時と伺っております。その後デザイン監修をされているIDデザインの戸山先生と基的な計画を進められ、2014年暮れ頃から私どももこの計画に参加させていただきました」(岡建工事企画設計部担当者)
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