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「このままの自分でいい」。心が少しだけ晴れる考え方

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、関京子氏の書籍『ツイン・エネルギー™ 静と動のバランスを整える16の考え方』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

ツイン・エネルギーとしての働き

満ち足りることと変えること。このツイン・エネルギーは、私たちが変わる必要がない存在であり、同時に、変わり続ける存在である、というパラドクスを伝えています。このツイン・エネルギーが伝えるメッセージは、自分が不十分だと感じることがあっても、完璧さを求めず、少々欠けていることをむしろ良しとして満ち足りていく大切さです。

その上で、満ち足りた状態を維持するためには、必要な変化を受け入れ、エネルギーを活気づかせてゆくことが大切だとも伝えているのです。時には変化を自ら起こし、状態を一新させ、満ち足りた状態を取り戻すことも促しています。このツイン・エネルギーの願いは、私たちがイキイキと満たされて生きることです。

玲奈の物語

玲奈は、今年からある会計事務所で働くことになった新入社員です。配属された部署にはもう1人幸子という新入社員がいたことから、何かあったら彼女とお互いに助け合っていけるだろうと、玲奈は心強く思っていました。

ところが、数か月経ってみると、自分の中に拭い去れないある焦りを感じるようになったのです。それは、自分はどんなにがんばっても幸子には敵わない、というものでした。

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幸子は、高学歴で仕事はそつなくこなし、容姿端麗なことも手伝って周囲を惹きつける魅力をもっていたのです。それに引き換え自分は仕事が遅く、何をやってもぱっとしない存在だ。自分は彼女より劣っている、何か欠けていると強く思うようになってしまったのです。

なんとか幸子のようにテキパキ仕事をこなし、積極的に動こうとするのですが、一層空回りしてゆくのです。自分が十分ではないという声は、日に日に増してゆき、ついには具合が悪くなって会社に行くこともできなくなってしまいました。気が付くと、玲奈は部屋にひとり閉じこもり、誰にも会いたくないと思うようになってしまったのです。もうどうなってもいい。それが玲奈の心の声でした。

そんなある日、ふと聞いていたラジオに玲奈はくぎ付けになります。事故で足を失い義足となった青年が、自分の体験談を語っていたのです。事故当時は立ち上がれないほど落ち込んだものの、今、自分は幸せだと言っている青年が眩しく感じられたのです。彼は、足を失ったことによって、家族の愛や自分の身体など、今あるものの有難みに気づかされたと言っています。そして事故前よりも成長した自分を感じていると。その青年は、まるで自分の今を受け入れ、イキイキとしているように思えたのです。

玲奈は、青年の心の強さに驚きを隠せませんでした。もちろん、すぐに自分に当てはめることはできません。私は彼と違う、私の場合は……。と心の中で、彼のようにはなれない自分を感じます。ただ、彼のことが、次の日もその次の日も頭から離れなくなっていったのです。

そんな玲奈が変わるきっかけとなったのは、散歩でした。家に閉じこもる毎日でしたが、少しだけ外に出て散歩をすることが、玲奈の日課となっていたのです。散歩をして自然に触れることで心は癒されました。それは、玲奈にとって唯一ほっとする時間だったのです。歩きながら青年のことを考えていると、それまで頑なだった自分の心に少しだけ変化を感じます。

なぜなら、自然が青年と同じことを伝えてくれているように感じたからです。どの木もありのまま堂々と立っている。誰にも気づかれずにひっそり咲く花。どれも美しく誇らしく見えました。それらを見ていると、なぜだか涙が込み上げてきました。自分は人と比べて欠点ばかり見て落ち込んでいたけれど、そんなことをして何になるんだろう。十分か十分じゃないかなんて誰が決めるんだろう。人だってそのままでいいんじゃないか。私だってこのままの自分でいいんじゃないか。

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