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親が認知症に。介護の負担が減る「住まい」のヒント

BOOKウォッチ

認知症家族に寄り添う 介護しやすい家づくり(日刊工業新聞社)<amazonで購入>

日本における認知症患者は年々増加しており、高齢者の5人に1人が認知症になると言われている。認知症患者と同居する場合、みんなが心地良く暮らせる住環境を考えることが大切だ。そのためには、何をどのように考え、どんなリフォームをしていったらいいのか。そのヒント集が出版された。


それが、『認知症家族と寄り添う 介護しやすい家づくり みんなが心地よく過ごせる間取りとリフォームのヒント』(日刊工業新聞社)だ。

本書には、介護のプロ、建築やインテリアのプロ、介護経験者の視点から、認知症の人にとっては安全で快適な住環境につながり、家族にとっては介護負担を軽減するようなヒントがまとめられている。

「介護のプロ」と「建築やインテリアのプロ」が快適な住環境のヒントを紹介

「二世帯共働きでも安心できる間取り」

本書は、トピックごとに「介護者の悩み」「介護のプロ」「家のプロ」の視点にわかれて解説されている。イラストも満載で、わかりやすい。

例えば、二世帯共働きの家庭の場合、どんな工夫が必要なのだろう?

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「介護者の悩み」としては、訪問介護を受ける際に家族のプライバシーが気になり、新しく間取りを考える際、どんな工夫ができるか相談している。

これに対して、介護のプロが「介護の居室であっても勝手に物入れや押し入れを開けることはない」「場合によっては介護のために、どうしても私生活を見なくてはならないこともある」「プライバシーを気にしすぎて、家族が介護しにくい、介護されにくい間取りにならないよう注意して」とアドバイス。

これらを踏まえて、解決策を提示するのが「家のプロ」だ。「ホームヘルパーの出入りを想定した間取りを考慮すること」「プライベート空間へのドアに鍵をかける」など、細かな工夫を提案している。

「大きい色差で玄関の事故防止」
「自立入浴が続けられる浴室」

筆者自身があってよかったと感じた住環境の工夫に加えて、ケアマネージャー、ホームヘルパーなどの専門家や家族の介護経験者の話を盛り込んで作られている点が具体的でわかりやすい。これからの自分の住まいを検討する場合の参考にもなる。

本書の構成は、間取りだけではなく、玄関・キッチン・トイレと浴室・ドアなど部屋や部位ごとになっているので、気になる項目から読むことができる。想像しても思いつかないプロの視点に助けられる1冊だ。大きなリフォームができない場合でも、たくさんのトピックからヒントが見つかるのでは。

本書の目次は以下の通り。

目次: 序章 認知症とは
第1章 間取り
第2章 玄関
第3章 キッチン
第4章 トイレと浴室
第5章 ドア
第6章 設備
第7章 内装・外装・インテリア
第8章 いつ?どこから?住環境を変える
第9章 介護保険について
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