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閑話。思考は飛来する/小林私「私事ですが、」

ダ・ヴィンチNEWS

美大在学中から音楽活動をスタートし、2020年にはEPリリース&ワンマンライブを開催するなど、活動の場を一気に広げたシンガーソングライター・小林私さん。音源やYouTubeで配信している弾き語りもぜひ聴いてほしいけど、「小林私の言葉」にぜひ触れてほしい……! というわけで、本のこと、アートのこと、そして彼自身の日常まで、小林私が「私事」をつづります。

硬すぎる肩/小林私「私事ですが、」

クマムシを量子もつれ状態にすることに成功したらしい。

つい先日そういったニュースが飛んできたのだが、あいにく量子力学に全く詳しくない。ので、調べてみる。

そもそも量子というのは物理学で用いられる、物理量の最小単位らしい。
マクロでなくミクロの世界。ところでマクロは”巨視的”と言うらしい。
“巨”と付いた言葉にはつい”見上げるような大きさ”を想像してしまうが、肉眼で見える大きさの物や事柄を指すそうだ。分子や原子などの多数の集合体のことも意味するという。

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量子といえば”シュレーディンガーの猫”がとりわけ有名だが、大抵それが用いられる文脈では「見るまでは分かんないよね」の言い換えとして立ち回っている。
しかし、シュレーディンガーはこの思考実験を用いて、それに反論したのではなかったっけ。

これを拡張した”ウィグナーの友人”という思考実験があるそうだ。これは初めて知った。
どちらもミクロの量子論はマクロの世界でも妥当性を持つか、という実験で、観測するまでの状態は重ね合わせで不確定な状態であるという。

パラレルワールドのようなものなのだろうか。
例えば、私は今すぐにでも家を飛び出さなければならない用事が控えているのだが、しかしこの原稿の締め切りも迫っている。今私が採った選択肢は「この後の用事の相手に少しお待ちいただく」ということで、結果的に原稿は間に合う。

そういえば最近まで私は、世界五分前仮説は絶対に反論出来ないと考えていた。
現在私が予定に逼迫し、昨日の疲れによる筋肉痛を訴えていることも、それは5分前に作られたもので、それ以前の記憶も作られたものだ。そう言われてしまうとどうにも反論し難い。

ーある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つがゆえに、未来を含む宇宙の全運動までも確定的に知りえるー“ラプラスの悪魔”的超生物がそれらを作っていたとして、我々にはそれを知覚しようもないのだから。

いや、“不確定性原理”ー『観測』を微視的に捉えると、位置の測定誤差が生じる為、位置と運動量は同時に測れないーを用いることで、反論可能なのでは?という意見を見た。

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