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96歳患者「なんだか調子が悪い…」胃カメラの結果に医師驚愕

幻冬舎ゴールドライフオンライン

サ高住「美しが丘」を運営する医師が、サ高住作りの秘訣や、入居者たちの生の声をお届けします。 ※本記事は医療法人社団鈴木内科医院の理事長・院長である鈴木岳氏の著書『安らぎのある終の住処づくり』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋したものです。

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彼女に会いたい

元気な時の春爺さんの夜のお誘いは、そのうち、職員のちょっとしたお楽しみになりました。

夜になると、居室のドアを少し開けてチラッと顔を出します。女性なら誰でもいいわけではなく、好みのワーカーさんだと微笑みながら、おいで、おいでをします。

好みでなければ、しばらくジーッと見つめながら、静かにドアを閉めます。顔を出して、男性ワーカーだと即座にススっとドアを閉めて寝られます。

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あぁ、ちゃんと男女は認識しているんだ、そして、出て来る目的は介護が必要なのではなくて、好みの女性に会いたいことだったのですね。それが元気のバロメーターだったのはすぐに気づきました。

食欲が何となく無い日は夜のお誘いもなく、休まれる日が続きます。そして発熱で気づき、肺炎だったり、風邪だったりすることが何度かありました。

春爺さんは強い方なのか、あるいは認知症で苦痛を感じる力が落ちてしまったのか、どんな時でも診察すれば「うん、大丈夫だ」と答えられました。

「本当に大丈夫? 具合悪そうだよ」と問い直しても、かすれた声で「あぁ、大丈夫だ」と答えられるのが常でした。

入居後2年が経った秋の頃、起きてこられない日が続きました。「大丈夫」と答えるものの、明らかに元気がない。そして炎症反応も高くなり、呼吸も弱くなり、止むを得ず救急搬送となりました。

なんと解離性大動脈瘤(大血管が裂ける命にかかわる病気)をすでに起こしておりました。ところが、幸い自然経過で見ることができました。

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