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夫と別居。妻は「半地下マンション」に逃げた…長男の選択は

幻冬舎ゴールドライフオンライン

夫からの度重なる暴力。妻として、母として、子として。25年間の心身の痛みを耐え忍び、そして家族を支え続けた。そして今、家庭を離れた私は…。 ※本記事は永久氏の連載『六根清浄 親と子の絆』を再掲したものです。

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家族それぞれの出発

■火事場の馬鹿力

思いきって職場のすぐ傍の小さな不動産会社へ足を運びました。私の収支を考えて借りられる額の部屋は、一間でトイレも洗面所も共同で、お風呂は勿論ありませんでした。もう少し条件のよいものを選ぶと手が出ません。

ふと、チラシに目がいきました。月々四万円弱でワンルームマンションが買えると書いてあります。「これはどういうことですか!」と聞くと、「売れ残った一部屋で半地下の未入居の物件です。マンションの仕様は、ベッド据え付け、冷暖房エアコン付き、ユニットバス・トイレ、小さな冷蔵庫付きの学生向きのものです」と説明してくれました。

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私は、今日からでも住みたいのです。身一つで何の家財道具も布団もないのですから、そのマンションならばエアコンもあり、何とかすぐにでも生活できます。私には願ってもない物件でした。

でも、頭金もありませんし、年齢的にローンを組めません。いろいろ私の事情を話さなければなりませんでしたが、ぶっちゃけて話しました。

すると「親子ローン」という方法を教えてくれました。「元は取れませんよ」と言われましたが、今は少しでも安い家賃で入居後のいろいろな物入りを少なくすることが、当面の最重要課題でした。

長男に早速話をし、返済は私がするから一切面倒かけないことを約束して、名前だけ貸してもらうことで、了解してくれました。三十五年の長いものですが手続きできて、まるで綱渡りのよう、何という幸運だったのでしょう。

この時も、母である私を支えてくれる長男に「済まない」という気持ちでいっぱいになるのでした。無事三月中旬に入居できたのです。

約一カ月、あちこちホテル等に泊まり歩き(F所属長が私的にお金を貸してくれました)、転々としていた私にとっては、何もなくても「自分のお城」でした。年度末で忙しく休みも取れません。

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