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嫁絶句「誰が亡くなったの」慌てふためく姑の信じられない一言

幻冬舎ゴールドライフオンライン

姑が入院した。一週間程度のはずが「ベッドに寝かせようと抱えたら痛がり、転落して骨折されたかもしれません」。三ヶ月も入院期間が延びた。当の本人は陽気に勝手なことを喋り、揚句には天井にパンが並んでいるなど言い出す。思わぬ事態の展開に我々家族のショックは大きかった。 ※本記事は大野公子氏の連載『嫁姑奮戦記』(幻冬舎ルネッサンス新社)を再掲したものです。

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手を伸ばししきりに動かしている。聞いてみれば。

骨折となると退院させるわけにもいかず、考えると気が滅入ってくる。

パンが天井に並んでいると言った後、今度は目の前に手を伸ばししきりに動かしている。何をしているのかと聞けば、戸棚に埃が付いているので拭いているのだと言う。

「ベッドの上に棚なんてないけど」と言っても、「ちゃんとここにあるやないか」と言って止めようとしない。本人には確かに見えているのだ。幻だけど。

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とにかく、夫には帰ってもらい寝る準備をする。私もくたくたに疲れたから、少しでも寝られる時に寝ようと思ったのだ。

しかし姑は眠るどころか手すりを持っては起き上がり、布団をたたんだり広げたり、腰に敷いたバスタオルを引っ張って放り投げる、手すりを外そうとゆするなど一時もじっとしていない。

それから今度は目の前の詰所をベッドからじっとうかがい、「公ちゃん、あそこで集会やってるんか」と聞く。

あそこは看護婦さんの詰所で、今は夜勤の看護婦さんが患者さんの世話のために寝ずに働いているのだと説明する。

どうやら宗教団体の集会所だと思っているらしい。一応納得したので静かに寝てくれると思いきや、また起き上がりごそごそする。

「香典を」「誰が亡くなったの」「誰やら居るやろ」

どうしたのかと尋ねると、香典持って行かなあかんと言う。

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