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北村匠海主演映画がまたも大当たり!『明け方の若者たち』3つの魅力

ホンシェルジュ

2021年の年の瀬に、青春の感懐にじっくり浸れる映画が公開されます。北村匠海主演、黒島結菜が相手役を務める映画『明け方の若者たち』は、Twitterのインフルエンサーから作家デビューを果たしたカツセマサヒコの小説が原作。この記事では、映画でも見所となる原作小説の魅力を3つ紹介します。

原作小説『明け方の若者たち』を3つの魅力で分析!

魅力1:エモくてなにが悪い!

本作の読後感を便利な一言で表すとすれば、「エモい!」に尽きるでしょう。「またそれか……」と思う方もいるかもしれませんが、一度深呼吸して考えてみてください。結局、人は「エモい」が好きではないですか?

小説『明け方の若者たち』原作者・カツセマサヒコはTwitterから影響力を得て文筆家となった作家。彼のTwitterをフォローしていて好きな方は、妄想ツイートで見せられる物語の断片がつながったような、その続きをより長く深く見ることができたような感覚が味わえるでしょう。

そもそも、「エモい」の一言で片づけることで、この感情の高まりから解放されて楽になってしまいたいという思考も、Twitter民のセンシティブな感情の動きであるように思えます。あえて、平たい言葉に変換することでそのこそばゆい感情から距離を置いているような。その心の右往左往も含めて「エモい」だといえるのではないでしょうか。本作は、主人公の感情の上下を丁寧に辿ることのできる作品です。

魅力2:86年生まれに刺す気が満々

1986年生まれの作者が10~20代の頃に浴びたカルチャーの固有名詞が、作中ふんだんに登場します。同世代の読者には「わかる!」と共感できること間違いなし。

作中主人公「僕」は、内定が先に決まった人たちだけの「勝ち組飲み」に誘われてなんとなく参加します。あまり乗り気ではなく、その途中で1つ年上の「彼女」から来た個別メッセージに誘われて公園で飲み直すことに。その中で出た話題がこちらです。

「青春時代を彩った音楽はRADWIMPSの三枚目と四枚目どちらかという議論」
(『明け方の若者たち』より引用)

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「勝ち組飲み」では絶対そんな話題はできなかったんだろうな……と思わせる絶妙なリアルさ。少し世代が違うだけで共感できないような繊細な話題を共有できた「彼女」との会話がどれほど喜びだったのかが伝わってきます。

魅力3:後半のどんでん返し

「彼女」と時間を過ごすことになり前半は幸福感に包まれている本作ですが、後半は全然ハッピーではありません!幸福が長くは続かないこと自体は読者も冒頭から予測しながら読むことができるのですが、その予想以上のどんでん返しが待っています。

「主人公切ない!」「なんだようまくいかないな!」と読者もつらくなってしまうでしょう。まさに本作は、この「うまくいかないな」「本当はもっと……違うんだ!」という鬱屈を主題にした作品だといえます。

幻冬舎の公式サイトでは、本作の2章までの試し読みが公開されています。2章まででも十分ぎゅんぎゅんできる会話が含まれていますので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。

著者カツセ マサヒコ 出版日

作者・カツセマサヒコとは

Twitterで自分のタイムラインに流れてきて、フォローはしていないけど名前は見たことがあるという方も多いかもしれません。このような創作の妄想ツイートに多くの人が心を掴まれ、Twitterのインフルエンサーとなりました。

現在はフリーランスの文筆家となったカツセマサヒコ。しかし実は新卒入社した会社はクリエイティブなお仕事ではありませんでした。大手の印刷会社で総務の職に就いていたそう。そこから社会人6年目にして、編集プロダクションに思い切った転職をしたことが人生のターニングポイントに。

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