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「良い本=人生の役に立つ」じゃない!?本当に面白い本の選び方

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、神経内科医・社会活動医である小鷹昌明氏の書籍『非読書家のための読書論』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

読書感想文を楽しくするには 人生訓を教えてくれるという通念を捨てる

まずは、国語の教科書や読書感想文のために読まされてきた指定図書とはまったく異なるジャンルの書物がたくさんあるということに、早く、そして自ら気付くことです。

たとえば、ミステリーや推理、ホラーやSF、冒険モノや学園モノ、なんでもいいのですが、普通の文学ではないジャンルの本があるということに気付くべきなのです。

最初は、簡単なライトノベルでも、短編でも、挿絵の多いものでもいいと思います。要は、良識だけにとらわれない、先の展開の読めない本です。

国語の教科書に載っているような作品とは違う、極端に言えば、努力の報われることなどいっさいない、人生の教訓など織り込まれていない、愛や平和など何の役にも立たない、不平等からはじまる世のなかの仕組みの妥当性を説いたような、そういう道徳としての読書から脱することも、おそらくはきっとある時期においては重要だと考えます。

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日本の国語教育に多い、良い本イコール何らかの人生訓を教えてくれるという通念を捨てる必要があるのではないかと、勝手ながら考えています。

面白くない本というものは、その本がよくない本だからというわけではけっしてなく、多くの場合、いまの自分に必要ないから興味が持てないのです。

読書感想文の指定図書も、幅広いジャンルのなかから、まずは生徒自身で選ばせるというところからはじめれば、少しは違うかもしれません。

そのときの選ぶコツは、物語の主人公と自分との間に、共通点や似ているところがある本を選ぶということです。

自分の好きなことや趣味をテーマにした本でも構いません。主人公と自分とを置き換えて考えることができれば、多少は感想が書きやすくなります。

いま考えると、横溝正史や京極夏彦や三津田信三なんかを読んで、トリックの怪しさと遺産を巡る骨肉の争いと虐待への怨念おんねんについての感想を書けばよかったと思っています。

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